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BMW、2024年から100%グリーン電力で生産したサスティナブルなアルミホイール採用

2022年4月8日(現地時間) 発表

BMWグループは2024年以降は持続可能なエネルギーによって製造されたアルミホイールを使用する予定

 BMWグループは4月8日(現地時間)、2024年以降から100%グリーン電力で生産したサスティナブルなアルミホイールに切り替える予定であることを発表した。

 ホイールはサプライチェーンのCO2排出量の約5%を占めていて、グリーン電力による持続可能な生産に移行することで、この排出量を半分以上削減することが可能と考えられている。BMWグループは年間約1000万個の軽合金製ホイールを調達しているが、その95%は鋳造アルミニウムで製造されているという。

 BMWグループでは「これは自動車業界で最も持続可能なサプライチェーンを構築するという目標に向けた新たな一歩」としていて、特にアルミニウムの生産に使用するエネルギーとホイールの鋳造プロセスに適用される。すでに、BMWグループのホイールを製造しているメーカーとの間で、この取り組みに関する協定が結ばれているといい、年間最大50万tのCO2を削減できると試算している。

MINIブランドでサステイナブルな「軽合金鋳造ホイール」を先行装着

アルミホイール製造工場

 MINIは2023年から新型「MINI カントリーマン」に、再生アルミニウムを70%使用した軽合金鋳造ホイールの使用を開始する予定といい、100%のグリーン電力による生産と70%の再生原料の組み合わせにより、従来の製造工程と比較して最大80%のCO2排出量を削減できるという。

 BMW AGの取締役で購買およびサプライヤーネットワーク担当のJoachim Post氏は、「グリーン電力は、私たちのサプライチェーンにおけるCO2排出量を削減するための最大の手段の1つです。私たちはすでに、ホイールやアルミニウムのサプライヤーを含む400以上のサプライヤーと、グリーン電力の使用を義務付ける契約を結んでいます」と述べている。