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スバル、新型バッテリEV「ソルテラ」日本仕様車の価格を発表 FWDが594万円 AWDが638万円~682万円
2022年4月14日 11:00
- 2022年4月14日 発表
- 594万円~682万円
FWDを1種類、AWDを2種類の計3種類のグレードを用意
スバルは4月14日、新型BEV(バッテリ電気自動車)「SOLTERRA(ソルテラ)」の日本仕様車を発表した。価格は1モーターのFWDが594万円。2モーターAWDの18インチホイール仕様が638万円、2モーターAWDの20インチホイール仕様が682万円。5月12日より受注開始となり、現金一括やクレジットなどの購入プランを用意しているという。
新型BEVソルテラは、BEVならではの新しい価値や、スバルが長年にわたって大切に培ってきた「安心とたのしさ」という価値を詰め込むことで、地球環境に配慮しながらも、これまでのスバルのクルマと同様に安心して選んでもらえる実用性を持ったスバル初のグローバルBEVモデル。
前輪と後輪をそれぞれ別のモーターで駆動するBEVならではの新しいAWDシステムを採用しつつ、スバルが長年蓄積してきたAWD制御の技術と、モーターならではの高い応答性や自在な前後駆動力配分を活かし、4輪のグリップ力を最大限に使った安心感の高い走りを実現する。
また、従来のスバルSUVモデルと同様に、悪路での安心感を高める「X-MODE」に加え、新たに悪路でも車両を安定させながら一定速度での走行を可能にする「グリップコントロール」を追加したことで、走破性をさらに強化。BEV専用プラットフォームとしてトヨタと共同開発した「e-スバル グローバル プラットフォーム」により、操縦安定性が高く、ドライバーのステアリング操作に対してリニアに反応する、スバルらしい動的質感の高い走りを実現した。
エクステリアは、シームレスな造形のヘキサゴンモチーフをフロントセンターに配置し、BEVらしいエネルギー効率のうよさを表現。そのヘキサゴンから始まる水平軸が通ったボディ、そして内側から張り出したダイナミックなフェンダーが、SUVらしい力強さを演出する。インテリアは、高さをおさえたインパネ造形と、ステアリングホイールの上から見るインパネ上部に配置した「トップマウントメーター」をスバルで初採用し、開放的な空間を実現している。
デザインの特徴
都会や自然のなかで存在感を主張する「BOLDER SUV」というデザインコンセプトのもと、スバル共通のデザインフィロソフィーである「ダイナミック×ソリッド」を、さらに大胆(BOLDER)に表現。SUVとしての高い性能を表現したデザインに、すぐれた空力性能を融合し、ダイナミックな造形と航続距離の伸長の両立が図られている。機能と融合した、「スバルらしい先進性」を感じられるデザインに仕上げられている。
フロントビューは、スバルを象徴する大型のヘキサゴンモチーフを中心にした精緻な造形で、SUVらしい力強さとBEVらしい先進性をあわせ持つ、精悍なフロントマスクを実現。サイドビューでは、大型ホイールアーチによるSUVらしいたくましさと、前傾姿勢かつ低重心のスポーティなシルエットを融合。リアビューでは、タイヤを強調した低重心で力強いスタンスと、特徴的なリアコンビランプと空力形状によってBEVらしさを表現した。
カラーバリエーションは、力強さと先進性をあわせ持つソルテラのスタイリングが際立つ、モノトーン6色(プラチナホワイトパールマイカ、プレシャスメタル、ブラック、エモーショナルレッド、ハーパーミストグレーパール、ダークブルーマイカ)、2トーン5色(ブラック/プラチナホワイトパールマイカ、ブラック/プレシャスメタル、ブラック/エモーショナルレッド、ブラック/ハーパーミストグレーパール、ブラック/ダークブルーマイカ)を設定している。
走行性能の特徴
スバルが培ってきた技術や知見が最大限に注ぎ込まれ、モーターの高い応答性や精度を活かした新時代のAWDシステムを構築。前後輪を直接モーターが駆動するため、従来のエンジン車のAWDシステム以上に緻密な駆動配分を可能にし、常に4輪でしっかり路面を捉えた安心感のある走りを実現。「路面状況や走行状態に左右されない安定した走り」というスバル独自の価値を、さらに高いレベルへ引き上げたとしている。
また、SUVに求められる高い悪路走破性をBEVでも実現するため「X-MODE」を採用。2モーターの力強いトルクとすぐれたレスポンスを活かした制御を実現している。
具体的には、悪路走行時に一定の車速(約2~10km/h)を自動で維持し、ステアリング操作に集中できる制御「グリップコントロール」をX-MODEの新機能として追加。アクセルやブレーキ操作の難しい凹凸の大きな悪路や滑りやすい路面を走行する際のドライバー負荷を大幅に軽減。さらに、下り坂でアクセルとブレーキを自動で制御することで、ドライバーはステアリング操作に集中できる「ヒルディセントコントロール付」も搭載する。
そのほかにも、スバルグローバルプラットフォームの開発などを通じて培った知見・技術を盛り込み、走り・実用性・安全性など、あらゆる面で性能を強化。BEVならではの環境性能はもちろん、高い動的質感も実現。大型リチウムイオンバッテリによる高出力化で、高い動力性能に寄与するとともに、水冷式温度調整システムを採用し、環境に左右されない安定した性能を発揮。航続距離はFWDが567km、AWDの18インチホイール仕様が542km、AWDの20インチホイール仕様が487kmを実現した(※値はすべてWLTCモード)。
パッケージとユーティリティの特徴
インテリアデザインコンセプトには、「運転のたのしさと、くつろぎの開放空間の融合」を掲げ、低くおさえたインパネとモジュール化されたコクピット、インフォテインメントを集約させた大型ディスプレイとすっきりとしたセンターコンソールを実現。同時にBEVならではのロングホイールベースも活かし、空間の広がりを感じさせるキャビンも両立した。さらに開放感を高める「パノラマムーンルーフ」もメーカーオプションとして設定した。
また、ステアリングホイールの上を通して見える位置にメーターを配置する「トップマウントメーター」をスバルで初採用。ドライバーの視線移動量を低減するとともに、すぐれた視認性を確保したほか、フードレスにすることで先進性を感じさせるデザインに仕上げられている。
シートは運転席と助手席の間隔を十分に確保するとともに、ヒーター機能、ベンチレーション機能、乗降時にシートが最後端位置まで移動する運転席オートスライドアウェイ機能などの快適装備を充実させ、「くつろぎ空間」にふさわしいシートを実現。また、本革シートにはタンレザーを採用した。
世界的高級オーディオメーカー「ハーマン(HARMAN)」の伝統ある旗艦ブランド、ハーマンカードンサウンドシステムも採用。フロント6個、リア4個のスピーカーとウーファーのシステムに加え、圧縮音源をオリジナルに近づけて再生する「Clari-Fi」、音質向上と消費電力の低減に貢献する「Green Edge」など、ハーマンの最新技術を搭載。車内のすべての座席に、高品位で臨場感あふれるステレオサウンドを提供可能とした。
ラゲッジスペース(カーゴルーム)は、SUVとしての荷室の積載性ににこだわり、9.5インチのゴルフバックが4個入る容量を確保。荷室高を2段階に調節できるフロアボードを下段に設定すれば、VDA法で464L(ET-Sは475L)の大容量の荷室空間が広がる。フラットな床面なので、従来車通りの使い勝手のよさを実現している。
安全性能や運転支援の特徴
BEVとのマッチングを考慮した安全機能「スバル Safety Sense」を搭載。新開発のBEV専用ボディにより、従来のスバル車と変わらない世界トップレベルの衝突安全性能を実現。また、電池の保護については、ボディの高強度化だけでなく、衝突検知時の電源カットなどのフェイルセーフ機能をおり込むことで、万が一の際の安全にも配慮がなされている。
そのほかにも「アドバンスド パーク(Advanced Park)」は、車両の周囲を超音波センサーとビューカメラで検知し、ステアリング、シフト、アクセル、ブレーキのすべてを制御して、「並列バック駐車」「並列前向き駐車」「並列前向き出庫」「並列バック出庫」「縦列駐車」「縦列出庫」の6つのパターンで駐車・出庫の支援を実現。さらに、車外からスマホ専用アプリを操作することで、遠隔操作による駐車・出庫も可能とし、狭い場所での乗降乗降や荷物の積み下ろしの際に、使い勝手のよさを発揮するとしている。
ソルテラの主な諸元
グレード | ET-SS | ET-HS | |
---|---|---|---|
駆動方式 | FWD | AWD | AWD |
全長×全幅×全高 | 4,690×1,860×1,650mm | ||
室内長×室内幅×室内高 | 1,940×1,515×1,160mm(ノーマル/ソーラールーフ仕様。ガラスルーフ仕様の室内高は1,145mm) | ||
乗車定員 | 5名 | ||
ホイールベース | 2,850mm | ||
最小回転半径 | 5.6m | ||
最低地上高 | 210mm | ||
車両重量 | 1,910kg | 2,000kg~2,020kg | 2,030kg~2,050kg |
車両総重量 | 2,185kg | 2,275kg~2,295kg | 2,305kg~2,325kg |
一充電走行距離(WLTCモード) | 567km | 542km | 487km |
モーター種類 | 交流同期電動機 | ||
フロントモーター最高出力 | 150kW | 80kW | |
リアモーター最高出力 | - | 80kW | |
システム最高出力 | 150kW | 160kW | |
動力用電池種類 | リチウムイオン電池 | ||
動力用電池総電力量 | 71.4kWh | ||
動力用電池総電圧 | 355V | ||
DC充電器最大出力 | 150kW | ||
ステアリング | ラック平行式電動パワーステアリング | ||
サスペンション形式(前/後) | ストラット式コイルスプリング/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング | ||
ブレーキ(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク | ||
ホイール | 18インチ | 18インチ | 20インチ |
タイヤサイズ | 235/60R18 | 235/60R18 | 235/50R20 |