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日産、新型「フェアレディZ」の価格発表 524万1500円からで発売時期を今夏に変更

2022年4月25日 発表

524万1500円~696万6300円

新型「フェアレディZ」の価格発表

 日産自動車は4月25日、新型「フェアレディZ」全グレードの価格発表を行なった。価格は524万1500円~696万6300円。新型フェアレディZは、1月に開催された東京オートサロン2022で発表した240台限定の特別仕様車「Proto Spec」とあわせて発売する予定。なお、発売時期は当初6月下旬を予定していたが、昨今の部品供給の影響を鑑みて今夏に変更された。また、部品供給の事情などにより発売予定が前後する可能性があることを示唆している。

 新型フェアレディZは、最高出力298kW(405PS)/6400rpm、最大トルク475Nm(48.4kgfm)/1600-5600rpmを発生する新開発のV型6気筒3.0リッターツインターボ「VR30DDTT」エンジンを搭載。6速MTと新開発の9速ATをラインアップし、6速MTは大トルクエンジンに対応するためクラッチディスクとギヤトレインを強化。また、新設計のシンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更により、ドライバーの意のままのスムーズなシフトチェンジを可能にした。

 また、9速ATは幅広いギヤレンジによりダイレクトで素早いレスポンスを特徴とし、ドライブモードは普段使いや高速道路でのロングドライブに最適なSTANDARDモードと、ワインディングロードなどでアグレッシブな走行を可能にするSPORTモードを用意。SPORTモードはエンジン、トランスミッションのレスポンスを高め、ステアリング反力やVDC制御を最適化するという。

 さらに今回、日産の後輪駆動車として初めて停止状態から加速性能のポテンシャルを最大限発揮する自動制御技術「ローンチコントロール」を搭載し、加速タイムを向上させている。

新型フェアレディZのボディサイズは4380×1845×1315mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2550mm

 エクステリアデザインは伝統的な後輪駆動のスポーツカーデザインを踏襲し、ロングノーズ・ショートデッキなど初代「フェアレディZ(S30型)」をはじめとする歴代フェアレディZへのオマージュを込めたシルエットに仕上げた。LEDヘッドライトのデザインはS30型を彷彿とさせる2つの半円をイメージしており、リアコンビネーションランプはZ32型を連想させるデザインに最先端の技術を取り入れ、新たに3DシグネチャーLEDを採用するなどフェアレディZらしさを表現しているという。

 ボディカラーはモノトーン3色と、新色のセイランブルーとイカズチイエローを含む2トーン6色(いずれもスーパーブラックルーフ)の合計9色を用意する。

ボディカラーバリエーション
新型フェアレディZのエクステリア

 インテリアではセンタークラスターにS30型の3連サブメーターとエアコン吹き出し口、コントロールスイッチ類を積み上げた操作性に優れたデザインを現代的な技法で再構築。また、インストルメントパネル上の3連サブメーター(ブースト計、ターボ回転計、電圧計)は、歴代フェアレディZ同様の電圧計と走行中ターボの状態を把握できる2つのメーターを配置した。

 また、アドバンスドドライブアシストディスプレイ(12.3インチカラーディスプレイ)ではドライバーの好みに合わせて変更できる3つの表示モードを用意。フェアレディZ専用のスポーツモードはSUPER GT500ドライバーである松田次生選手からのアドバイスにより、タコメーターを中央に配置、シフトアップタイミングが分かるシフトアップインジケーターを設定した。レーシングカーと同様に、インジケーターはエンジン回転数に応じ緑から黄色、赤と順に点灯するとのこと。そしてエンジン最大回転数に達しタコメーターの針が一番上になるとシフトアップインジケーターが点滅するギミックを有し、ドライバーは最適なタイミングでのシフトアップが行なえる。

 新設計のMTシフトノブは握りやすさと操作性を追求。また、深いスポークを採用したステアリングホイールは伝統的な美しさを表現しながら、ドライバーが素早く操作できるようなデザインを施した。加えてステアリングホイールの位置調整が可能なチルト・テレスコピックステアリングを採用したことで最適なドライビングポジションが得られやすいようになっている。

 シートについてはNISMOの開発で培ったノウハウを活かし、ホールド性とフィット感を向上。シートバックにスエードを採用することで、身体の横ブレを抑えて快適なドライブを実現するとともに、コーナリング時の身体の動きも抑制する。

 そのほか、新型フェアレディZは車体・ホイール剛性の向上、吸遮音材追加に加え、音の侵入経路を遮断することでロードノイズを低減し、静粛性を向上させたという。さらに、車内空間に合わせて音場を作り込んだ8スピーカーのBOSEサウンドシステムを搭載。走行時には、リアルタイムにアクセルの踏み込み量・エンジン回転数・ギヤポジションなどの走行情報を読み取り、加速意図とクルマの挙動にシンクロさせた力強く伸びのあるスポーツサウンドを実現したとのこと。

新型フェアレディZのインテリア
モデルエンジン変速機駆動方式価格
フェアレディZV型6気筒3.0リッターツインターボ「VR30DDTT」6速MT2WD(FR)5,241,500円
フェアレディZ Version S6,063,200円
フェアレディZ Version ST6,462,500円
フェアレディZ Proto Spec6,966,300円
フェアレディZ9速AT5,241,500円
フェアレディZ Version T5,687,000円
フェアレディZ Version ST6,462,500円
フェアレディZ Proto Spec6,966,300円