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ヤンマー、直進アシスト機能を搭載したトラクター「YT3Rシリーズ」を発売
2022年5月19日 16:35
- 2022年6月1日 発売
- 384万4500円~809万6000円
ヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーアグリ(以下YAG)は、直進アシスト機能を搭載したトラクター「YT3Rシリーズ」6機種を2022年6月1日に発売する。YT3Rシリーズでは直進アシスト機能を搭載することで、熟練のオペレーターの作業負担を軽減するとともに、操作に不慣れな人でも簡単に扱えるようにした。価格は384万4500円~809万6000円。
「YT3Rシリーズ」のラインアップは、28馬力の「YT328R(J)」、30馬力の「YT330R(J)」、33馬力の「YT333R(J)」、38馬力の「YT338R(J)」、45馬力の「YT345R(J) 」、52馬力の「YT352RJ」、57馬力の「YT357RJ」の6機種(※YT328R(J)は直進アシスト仕様なし)。
YT3Rシリーズに採用された直進アシスト機能は、補正情報を衛星などから取得して位置を求める「D-GNSS」方式の自動操舵システムを採用。事前に基準線のA点・B点を登録することで、基準線と平行に正確な作業を行なう。また、直進作業後の旋回時にハンドルを切るだけで、作業機が自動で上がり、旋回後に作業機昇降スイッチを下げるだけで直進アシスト機能も自動でONとなるため、オペレーターはハンドル操作に集中できるようになった。
また、オプションで「RTKアップグレードキット」による高精度化を実現。RTK-GNSSにより、±2~3cmの精度で作業が行なえ、時間が経過しても位置のズレが少なく、特に高精度な作業が求められる、あぜ塗りやうね立てに適するようにした。
無段変速トランスミッション「I-HMT」により力強く安定した作業を可能にし、無段変速のため、作業内容やほ場条件に合わせて最も効率のよい最適な速度で作業を行なうことができるとし、変速時のショックもなく美しい仕上がりを実現させる。
YAGでは、近年、就農者減少・高齢化による人手不足といった課題を抱える農業分野において、ICTなどの技術を活用した作業の効率化が求められているとし、これらの課題解決に向け、自動運転農機「SMARTPILOT(スマートパイロット)」シリーズのラインアップを強化。今後もユーザーのニーズに応えるとともに、持続可能な農業の発展に貢献していくとしている。