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マツダ、2035年にグローバル自社工場でのカーボンニュートラルに挑戦 CO2排出量削減のロードマップ公開

2022年6月2日 発表

CO2排出量削減のロードマップ

 マツダは6月2日、2035年にグローバル自社工場でのカーボンニュートラル実現に向けたCO2排出量削減のロードマップを公開した。今後、ロードマップで示した取り組みを通じて、2050年のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル実現に挑戦していくとしている。

 同社が公開した、2035年のグローバル自社工場でのカーボンニュートラル実現に向けたCO2排出量削減のロードマップでは、(1)「省エネ」:省エネルギーの取り組み、(2)「再エネ導入」:使用するエネルギーを再生可能エネルギーに転換する取り組み、(3)「カーボンニュートラル燃料の導入」:社内輸送などで使用する燃料において、カーボンニュートラル燃料の導入をする取り組み、といった3つの柱で進めていくとしている。

 1つ目の柱である「省エネ」の取り組みとしては、CO2排出量の多い自動車の製造工程において、低温硬化塗料の開発による熱エネルギーの削減や、加工技術の効率化によるエネルギー変換効率の改善などを実施。

 2つ目の柱である「再生可能エネルギーの導入」については、自社のカーボンニュートラル化のみならず地域経済の成長にも貢献することが重要であるとの視点に立ち、中国地域のカーボンニュートラル電力の需給拡大を目指すカーボンニュートラル電力推進部会での取り組みに積極的に参画。また、工場内の発電の低・脱炭素化や再生可能エネルギー発電事業者からの電力調達など、さまざまな形態の脱炭素化を検討していく。

 3つ目の柱である「カーボンニュートラル燃料導入」については、次世代バイオ燃料の実用化を進めるひろしま自動車産学官連携推進会議の取り組みなどとも連携し、社内輸送などで使用する燃料においてカーボンニュートラル燃料の導入を進める。

 同社では、こうした国内での取り組みをモデルに、海外の工場においても最適なアプローチを進めていくとし、これらの取り組みを通じて、今後も2050年のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向け挑戦を進めていくとしている。