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富士スピードウェイは滞在型サーキットに、宿泊キャンプもできるスーパーフォーミュラ第6戦富士

2022年6月18日 発表

富士スピードウェイ株式会社 代表取締役社長 原口英二郎氏

原口英二郎社長が富士スピードウェイをプロモーション

 スーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)は6月18日、第5戦を開催しているスポーツランドSUGOで定例会見を実施。今シーズンの定例会見で恒例になっている、次戦のサーキット紹介を行なった。

 今シーズンのスーパーフォーミュラは全10戦で行なわれているが、次戦の第6戦から後半戦に入る。後半戦最初の舞台は、第1戦、第2戦が行なわれた富士スピードウェイで7月16日~17日、夏休みの直前の三連休に開催される。責任者として富士スピードウェイ 代表取締役社長 原口英二郎氏が会見に参加、次戦のプロモーションを行なった。

7月16日~17日に開催されるスーパーフォーミュラ第6戦富士

 原口社長は最初にリニューアルされたスポーツランドSUGOにふれ、「大変スタイリッシュ、ファンの一人として(レースを)大変楽しみにしています」と語った。新しいSUGOはピットビルなどが黒くシックな色調となっており、同じサーキットを運営するものとして参考になる部分が多かったのかもしれない。

リニューアルされたスポーツランドSUGO

 富士スピードウェイでは、4月9日に第1戦、10日に第2戦を開催しているが、原口社長は「おかげさまで第1戦、第2戦は天候に恵まれ、満開の桜とともに多くのお客さまをお迎えできた。今年からNEXT50(ネクストゴー)ということで、1大会で2レースというフォーマットで開催。イベント広場でもネクストゴー関連の展示を楽しんでいただいた」と、開幕戦、第2戦を振り返る。この開幕戦、第2戦のレース内容がとてもよかったため、いつも以上にスーパーフォーミュラが盛り上がっているのは間違いない。とくに第1戦はYouTubeで無料公開されており、再生回数は30万回を超えるなど、スーパーフォーミュラとしては異例の再生回数になっている。

SUPER FORMULA 第1戦 決勝 富士スピードウェイ | 2022 SUPER FORMULA Rd.1 FUJI
前戦までの観客入込数。感染状況の改善とともに急速に人気が高まっている

 第2戦以降は月額90円の会員になる必要があるが、この90円は最低料金設定に合わせたためで、現時点のように毎月レースがあるならお得ともいえる値段設定。問題は、レースのオフシーズンにどのような施策を用意するかだが、それはおいおい発表があるように思える。

 この第1戦、第2戦の盛り上がりを受けて原口社長は第6戦の魅力を紹介。「今回のレースは1レースではありますが、予選日の夜は前回同様場内宿泊を可能としています。キャンプには最適で、絶好の季節になっていますので、メディアのみなさんもぜひキャンプ持参で来ていただければと思います」と、宿泊可能なことを強く打ち出す。

 先日、富士スピードウェイでは富士24時間レースを開催しており、そちらも多くの人が訪れキャンプを楽しんでいた。記者も取材に訪れたが、富士山が見られるキャンプ場という雰囲気になっていて、家族連れが多かったのが印象的だ。グリルなども使えるので、BBQを楽しんでいる人も多かった。

パドックパスも第6戦富士から発売へ

 また、原口社長はまだアナウンスはしていないものの、次戦では感染状況が落ち着いていればパドックパスを売り出すという。枚数は限定的なものになるが、屋外イベントとしては厳しめのルールで運営されていたサーキット観戦も徐々に日常へと向かうステップを踏んでいく。ドライバーとの直接のふれあいは難しいかもしれないが、一つ一つ日常のサーキット観戦へと戻していく。

2022年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦 | 富士スピードウェイ公式サイト

https://www.fsw.tv/motorsports/ticket/03/2022-sf-rd6-ticket.html

 富士スピードウェイのチケット販売Webサイト。パドックパスはまだ販売されておらず、今後追加となるのだろう。駐車券は場所によって売り切れやすいので、早めに購入しておきたい。

 そしてこの富士ではサポートレースとして、新型GR86/BRZレースの開幕戦が行なわれる。新型GR86/BRZはレース向け車両のデリバリーが遅れた関係もあって開幕戦が7月にずれ込んだ。国内最高峰、最速のスーパーフォーミュラと、国内で最も参加台数が多いといわれる新型GR86/BRZレースを同時に楽しめる。そのため、イベント広場への出店も期待できるものになるだろう。

 会見の別のセッションでは、JRP 代表取締役社長 上野禎久社長がBSフジで7月10日に始まる「GO ON! NEXT ~サーキットで会いましょう~」の番組MCである日向坂46の富田鈴花さんが富士へ訪れる可能性へも言及。夏のスーパーフォーミュラはにぎやかなことになりそうだ。

JRP上野社長はさまざまな施策について言及

 原口社長が強く語っていたのは、富士スピードウェイが滞在型のサーキットになるということ。キャンプができる富士スピードウェイという方向性も滞在型を志向したものだし、富士スピードウェイ近辺で開発が進行している富士モータースポーツフォレストもプレミアムホテルやミュージアム、温泉などを含んでいる。滞在ガ型サーキットの全貌が明らかになるのはまだ先だが、富士スピードウェイの変わりゆく今を見られるよい機会だ。