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日野、小型バッテリEVトラック「日野デュトロ Z EV」 フルメンテナンスリースで提供

2022年6月28日 発売

日野自動車の小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」が発売された。提供はフルメンテナンスリースとなる。画像はウォークスルーバン型

物流現場における使い勝手とカーボンフリーを高次元で両立

 日野自動車は6月27日、低床・前輪駆動小型バッテリEV(電気自動車)トラック「デュトロ Z(ズィー) EV」を発売した。車両はフルメンテナンスリースでの提供となる。

 デュトロ Z EVは、ユーザーの声を反映して現場での使い勝手を追求。新開発のBEV専用シャシーにより、超低床構造で荷役作業性や乗降性に優れ、ドライバーの負担軽減に貢献するモデル。

 普通免許で運転可能なコンパクトな車体ながら、必要な荷室・荷台空間を確保し、主に市街地での宅配「物流のラストワンマイル」に最適なつくりと使い勝手を追求。荷室に直接移動可能なウォークスルーバン型と、用途に応じた荷台を架装できるキャブシャシー型が設定され、利用者のビジネス形態に合わせた架装が選べるようになっている。

 また、従来のエンジンとトランスミッションの代わりに、コンパクトなモーターをキャブ下に搭載することで前輪駆動にしたことと、バッテリを荷台床下のフレームの内側に搭載し、それ以外の電動ユニットをほとんどキャブ下に収めたことで、従来の後輪駆動車では実現困難だった超低床を実現。

 さらに、市街地走行に必要な先進安全技術を装備するほか、EV走行によるゼロエミッションと高い静粛性で周辺環境にも配慮した設計としている。

 日野自動車では、メンテナンスのゆき届いたフルメンテナンスリースでの提供により、電動車導入時や月々の支払いが明瞭となるほか、電動商用車および充電器などの周辺機器の導入や、効率的な稼働に必要となるエネルギーマネジメントに関しては、日野のグループ会社であるCUBE-LINXが今秋に提供開始予定のソリューションを利用できるとしている。

画像はデュトロ Z EVのアルミバン(サイド扉付)