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ヤマト運輸と日野、小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」実証実験開始 約400mmの床面地上高で超低床ウォークスルー実現
2021年11月22日 13:40
- 2021年11月22日 発表
ヤマト運輸と日野自動車は11月22日、日野が開発した小型BEV(バッテリEV)トラック「日野デュトロ Z EV」を用いた集配業務の実証実験を2021年11月24日から開始すると発表した。日野デュトロ Z EVは、超低床・ウォークスルーを特長とし、実証実験では、温室効果ガス排出量削減効果や、集配業務における効率性・作業負荷低減の効果などを確認する。
日野デュトロ Z EVは、ボディサイズが約4.7×1.7×2.3m(全長×全幅×全高)で、車両総重量は3.5t未満。最高出力50kWのモーターを搭載して、容量40kWhのリチウムイオンバッテリーを採用した。
日野デュトロ Z EVは、小型トラックで普通免許で運転可能、低いヒップポイントにより運転席のスムーズな乗降を実現。また、床面地上高は約400mmと超低床構造となり、ウォークスルー構造を採用して、運転席から荷室への移動がしやすく作業性を向上させた。
実証期間は約6か月の2021年11月24日~22年5月末で、2台の日野デュトロ Z EVを導入して、ヤマト運輸日野日野台センター(東京都日野市)、ヤマト運輸狭山中央センター(埼玉県狭山市)で行なわれる。
ヤマト運輸 執行役員 グリーンイノベーション開発部長 福田靖氏は「当社は、日本全国に多くの事業所、車両を保有しており、環境に配慮する取り組みを進めることは責務であると認識しています。『2050年CO2排出実質ゼロ』の達成に向けた取り組みをさらに加速させるにあたり、今回の日野自動車様との実証実験はとても大きな役割だと感じています。環境に配慮することはもちろん、持続可能な取り組みとしていくには働くドライバーにとって実用性の高い車両でなければいけません。今回の実証期間でその点も検証し、今後導入に向けて検討していきます」とコメント。
「日野デュトロ Z EV」チーフエンジニア 東野和幸氏は「今回の実証でお使いいただく『日野デュトロ Z EV』は、荷物を生活者に届ける『物流のラストワンマイル』の現場におけるさまざまな課題を解決するために企画・開発しました。ヤマト運輸様との実証を通じて、宅配業務の現場でのリアルなご要望をお聞きし、さらにお客様のお役に立つ車に進化させていきたいと考えています。そして、この『日野デュトロZ EV』によって、カーボンニュートラルの実現と多くの事業者様の課題解決に貢献していきたいと思います」と述べている。