ニュース
横浜ゴム、トラック・バス向け新スタッドレスタイヤ「905W」 氷雪性能重視型で氷上制動性能8%、雪上制動性能5%向上
2022年6月29日 14:04
- 2022年6月29日 発表
- オープンプライス
冬季路面での“効き”を徹底追求
横浜ゴムは6月29日、氷雪性能重視型のトラック・バス用スタッドレスタイヤ「905W(キューマルゴダブリュー)」を9月に発売すると発表した。サイズは225/90R17.5~295/80R22.5の全12サイズで、価格はオープンプライス。
今回発売される905Wは、優れた氷雪上性能の「ZEN 903ZW」の後継品となる次世代トラック・バス用スタッドレスタイヤで、冬季路面での“効き”を徹底追求し、氷雪上性能をさらに向上させた製品。また、ZEN 903ZWのロングライフ性能、低燃費性能も維持することで、経済性や環境対応にも配慮されている。
トレッドパターンでは、氷雪上性能と耐摩耗性能を両立する「ワイドトレッドデザイン」を採用し、リブ溝とラグ溝を幅広化することで氷雪路面上での発進・加速性能を向上。また、氷雪上性能を追求するために「高密度サイプレイアウト」のエッジ効果と吸水性を高めるとともに、ブロックの倒れ込みを抑制する3D形状の「ピラミッドサイプ」を採用している。さらに、石噛みによる損傷を防ぐ「新ストーンイジェクトグルーブ」や、偏摩耗を抑制する「千鳥ブロックレイアウト」によりロングライフ性能の維持を実現。
北海道タイヤテストセンター(Tire Test Center of Hokkaido=TTCH)における屋内氷盤試験場を活用した開発により、優れた氷上発進・加速性能を両立するとともに、従来製品比で氷上制動性能8%、雪上制動性能5%向上させたという。
なお、横浜ゴムは現在トラック・バス用タイヤ事業の強化に取り組み、事業基盤の整備、増産投資に加えて商品ラインアップの拡充を進めているほか、TTCHのほかにもスウェーデンに冬用テストセンターを所有し、各国・地域の冬路面に最適な冬用タイヤの開発を推進。さまざまな地域や路面状況に合わせた開発を進めていて、氷雪性能重視型の905Wに加え、総合性能重視型の「904W」、耐摩耗・低燃費性能重視型の「902ZE」をラインアップしている。