自工会の豊田章男会長、参議院選挙の結果にコメント発表

　日本自動車工業会の豊田章男会長は7月11日、第26回参議院選挙の結果についてコメントを発表した。

　豊田会長のコメントでは、あらためて安倍晋三元内閣総理大臣の生前の功績に対する感謝の思いを伝えるとともに、政府、与党に対しては、新しい資本主義計画の実行にあたり、基幹産業である自動車を頼りにしてもらいたいとの考えを述べ、税制のあり方についても腰を据えた骨太の議論を進めていもらいたいとの思いを強調した。

　以下は、豊田会長のコメント全文となる。

第26回参議院選挙の結果について

　今般の安倍晋三元内閣総理大臣への襲撃は、民主主義に対する挑戦であり断じて許すことはできません。安倍晋三元内閣総理大臣の生前の多大なるご功績に深く感謝を申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

　今回の参議院選挙の結果は、新型コロナウイルス対策や、ウクライナ情勢の影響による資源・物価高騰への対応など、国民生活に影響を与える課題が山積する中、岸田総理による安定した政権運営に対する国民からの期待の表れだと思います。

　われわれは、足元の半導体不足や資材価格の高騰が続く中、「みんなで一緒に動く産業」として、サプライチェーンや販売網を含めて業界一丸となって必死に取り組んでおります。また、これからのカーボンニュートラルの実現やモビリティ産業への変革の取り組みにおいても、競争力を確保し、ものづくり・雇用を必死に守る努力を続けております。

　今後も自動車産業は、より多くのステークホルダーの皆さまと共に、モビリティ産業として成長を続けてまいります。政府・与党におかれましては、新しい資本主義計画の実行にあたり、基幹産業である自動車を「ペースメーカー」として頼りにしていただきたいと考えております。そして、日本の成長に向けた税制のあり方についても、腰を据えた骨太の議論を進めていただきたいと思います。

　自動車産業も、岸田政権が掲げる「成長と分配の好循環」、さらには日本の競争力強化に引き続き貢献すべく、550万人一丸となって取り組んでまいります。

一般社団法人日本自動車工業会
会長　豊田　章男