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自工会、豊田章男会長の年頭メッセージ公開 クルマを走らせる550万人に向け「私たちは、できる」

2022年1月5日 公開

 日本自動車工業会は1月5日、豊田章男会長の年頭メッセージを公式Webサイトで公開。豊田会長は、新型コロナウイルスとの闘いとともに、カーボンニュートラルへの挑戦が始まった2021年を振り返りながら、新年にあたり、自動車産業で働く550万人に向けて「私たちは、できる」とのメッセージを語った。

 公式Webサイトに掲載された動画の中で豊田会長は、2021年を振り返り「昨年は新型コロナウイルスとの闘いを続けながら、カーボンニュートラルへの挑戦が始まった年でもあったと思います。その中で、思いに共感する仲間が集まり、未来のためにみんなで行動してきた1年だったと思います。心より感謝申し上げます。今年も仲間を増やし、さらに共感の輪を広げる一年にしたいと思っております。そんな思いを胸に自動車工業会の新たな体制がスタートいたします」と語った。

 自工会では、2021年11月18日の記者会見で、2022年度の新体制について、トヨタ自動車代表取締役社長である豊田章男氏の2年間任期延長(2022~2024年)を決定するとともに、副会長に日産自動車代表執行役社長の内田誠氏、本田技研工業代表執行役社長の三部敏宏氏、スズキ代表取締役社長の鈴木俊宏氏が加わる人事を発表。そして、カーボンニュートラルやCASEへの対応など、これらの課題に迅速に対応するために、メーカーの垣根を超えて協力しようという決意が表明された。

#自工会 会長 より #クルマを走らせる550万人 へのメッセージ

 年頭メッセージの中で、日本の自動車産業について、豊田会長は「未来はみんなで作るものであるということです。自動車は先人たちが人生を懸けて創ってきた産業です。自動車が作り出す豊かな未来を夢見てみんなで切磋琢磨して参りました。私たちもまた人生をかけて今の仕事をやっております。私はどんなに時代が変わったとしても日本を支えてきた自動車産業の仕事と人材を未来につなげていきたいと思っております。正解がない今の時代変化への対応は簡単なことではありません。でも、私達には仲間がいます。コロナ危機に直面した時もみんなで一緒に動くことで経済復興の牽引役を担うことができました」との思いを話した。

 そして、豊田会長は「新年にあたり感謝の気持ちとともに、この言葉を皆様にお伝えしたいと思います。『私たちは、できる』。550万人が行動を起こせば未来の景色はきっと変えることができる。豊かな日本と美しい地球を子供たちに残すことができる。私はそう信じております。今年も安全健康第一で、楽しく明るく仕事をして参りましょう。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします」とのメッセージを示した。