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トヨタ、WRC 第7戦ラリーエストニアでロバンペラ選手が今シーズン5勝目

2022年7月18日 発表

WRC(2022年FIA世界ラリー選手権)第7戦「ラリー・エストニア」の表彰式の模様

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ自動車)は7月17日(現地時間)、WRC(2022年FIA世界ラリー選手権)第7戦「ラリー・エストニア」で、GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝した。

 ロバンペラ選手は今季5勝目。ドライバー選手権では、ロバンペラ選手は首位の座を守り、2位のヒョンデのティエリー・ヌービル選手に対するリードを83ポイントに拡大した。

 そのほかTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、33号車のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位。4号車のエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組が総合6位。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場した、勝田貴元選手も総合5位でフィニッシュした。2位のエバンス選手は、今季3回目の総合2位とパワーステージで得たポイントにより、ドライバー選手権における順位を6位から3位に上げた。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
4号車(エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム)

 これにより、マニュファクチャラー選手権では、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamチームは、ロバンペラ選手とエバンス選手が獲得したポイントにより首位を守り、2位のヒョンデチームに対するリードを87ポイントに拡げた。

 優勝したロバンペラ選手は「今週末も素晴らしい結果になりました。出走順が一番手だった金曜日の午前中は、エルフィンのペースについていくのが大変でしたが、その後は本当にいい戦いができました。最終日のステージはいつもより長く、また天候との戦いもあり、簡単にはいきませんでした。最後の数ステージでは大雨に見舞われ大変でしたが、それでもパワーステージは思い切り攻めました。このような悪天候下では差がつきやすいと分かっていたので、安全性を確保しつつ、できる限りプッシュしようとしました。楽しく走ることができましたし、とてもいいタイムも出ました。ラリー・フィンランドを前に、このラリーで勝つことができてよかったですし、フィンランドでもまた、いい仕事ができることを願っています」とコメントしている。

ヨンネ・ハルットゥネン、カッレ・ロバンペラ組

 また、今季5勝目となる優勝に、チームオーナーの豊田章男氏がコメントを発表した。以下はその全文となる。

チームオーナー 豊田章男氏のコメント

 カッレ、ヨンネ、”ケニアからの2連勝”、”今季5勝目”、”2年連続エストニア優勝”、おめでとう! カッレに”WRC史上最年少での初優勝おめでとう”と言ったのが昨年のエストニアでした。それからまだ1年しか経っていません。それなのに「おめでとう」を、もう7回も言わせてもらってます。これは私にとっても本当に幸せなこと…、たくさんの勝利をありがとう!

 エルフィンとスコットは今季3度目の2位。今季は苦しいラリーもあったけど、二人の獲得したポイントは、チームにとって大きな意味があるものです。シーズン後半戦もよろしく頼みます。

 貴元にとって、エストニアは「何かが起きてしまう場所」だったかもしれません。でも今年は、シェイクダウンで、早めにそれを済ませてくれました(笑)。今回、アーロンと一緒に戦い、完走できたことで、やっとエストニアの道と仲良くなれましたね。クルマをなおしてくれたメカニックたちに、私からも感謝を伝えたいと思います。メカニックのみんな、ありがとう。

 エサペッカとヤンネ、次のラリー・フィンランドは、君たちのファンが大勢見守るホームラリーです。トヨタ車に乗って久しぶりにTGRチームから参戦する二人のかっこいい姿を見せてあげてほしいと思っています。

 今シーズンは全13戦。エストニアはちょうど折り返し地点でした。後半戦は我々のホーム”フィンランド”に始まり、ホーム”ジャパン”まで続きます。後半戦、私も楽しみでなりません。きっとファンの皆さまも同じように思っていただけていると思います。皆さまの想いに応えられるよう、ラトバラ代表以下、チームみんなで全力を尽くしていきたいと思います。引き続き、ご声援よろしくお願いいたします。

69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)