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アキュラ、新型レースマシン「ARX-06 LMDh プロトタイプ」が2023年のWTSC参戦に向け実走テスト実施
2022年7月22日 13:28
- 2022年7月19日(現地時間) 発表
本田技研工業が米国で展開するブランドのアキュラは7月19日(現地時間)、ハイブリッドエンジンを搭載する新型レースマシン「ARX-06 LMDh プロトタイプ」の2日間のテストが無事に終了したと発表した。同マシンは、2023年から「IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WTSC)」に新設された「GTPクラス」に参戦する予定。
ARX-06(Acura Racing eXperimental, generation 6)は、1991年に始まったアキュラの耐久レース用プロトタイプの最新作で、エクステリアデザインはカリフォルニア州ロサンゼルスのアキュラデザインスタジオと、北米のアキュラモータースポーツおよびホンダレーシングのレース部門であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)、そしてシャシーサプライヤーのORECA(ORGANisation Exploitation Competition Automobiles)が共同で製作したマシン。ORECA LMDhのシャシーをベースに、アキュラ独自のボディワーク、エアロダイナミクス、パワートレーンを採用している。
今回のテスト走行では、HPDのエンジニアであるMatt McMurry氏と、ウェイン・テイラー・レーシングのドライバーであるリッキー・テイラー選手がドライビングを担当。
HPDの車両性能エンジニアであるMcMurry氏は、ARX-06 LMDh プロトタイプに採用されている複数のソフトウェア制御システムの開発を主導し、ル・マン24時間レースにも3回出場、2020年にはMeyer Shank RacingからIMSA GTD Drivers' Championshipを獲得するなど、レーシングドライバーとしての実績も持つ人物。また、HPDの開発ドライバーであるテイラー選手は、IMSA DPiで2度のチャンピオン、アキュラでロレックス24時間耐久レースを制し、ル・マン24時間レースには8回出場した実績を持つ。
HPD社長兼テクニカルディレクターのDavid Salters氏は「もちろん、まだ始まったばかりですが、先週のポールリカールでの最初のシェイクダウン走行と、今週末の土日2日間の夜間におよぶ走行には、非常に満足しています」と述べている。