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トムス、競技用EVレーシングカート「EVK22」 年内にさらに3種類のEVカート発売を計画

2022年7月31日 発表

トムスが自社開発した競技用EVレーシングカート「EVK22」

 トムスは7月31日、自社で企画開発した競技用EV(電気自動車)カート「TOM'S EVK22」を、オートパラダイス御殿場サーキット(静岡県)で行なわれた全日本カート選手権にて初披露した。正式発売は9月を予定している。

 TOM'S EVK22は、最先端のパワーユニットを搭載し、動力特性に応じた車両開発を行なうことにより、まったく新しい領域の運動性能を実現した競技用EVカート。最高速は従来型のエンジン駆動カートと比較しても遜色のない120km/hに到達、0-100m加速は4.0秒とEVの特性を生かした性能を発揮。航続距離は最高25kmで、バッテリを脱着式にすることで交換をスムーズに行なえ、長時間の走行を実現できる仕様としている。

 今後はTOM'S EVK22を皮切りに、EVカートシリーズとして「大人用のレンタルカート」「子供用のジュニアカート」「2人乗りの用タンデムカート」の計3種類の年内発売を予定しているという。またトムスは、カーボンニュートラルを始めとした自動車業界の大きな変革の中、モータースポーツも新たな時代に向けて動き出しているといい、EVレーシングカートは全日本カート選手権 EV部門の公式車両としてモータースポーツの新たな可能性を追求するとしている。

全日本カート選手権とは

 全日本カート選手権は、レーシングカートを使った国内カートレースの最高峰シリーズで、ライセンス種別やドライバーの実績に応じて「OK部門」「FS-125部門」「FP-3部門」があり、国際カートレースやフォーミュラなどの自動車レースに直結する、国内カートレースの最高峰として位置づけられている大会。2022年度に「EV部門」が新設された(現時点では未開催)。