ニュース

ランボルギーニ、8月中旬発表の新型「ウルス」がパイクスピークのSUV記録を更新 10分32秒064で走破

2021年8月10日(現地時間)発表

新型SUV「ウルス」がパイクスピーク ヒルクライムSUV部門の記録を更新

 伊ランボルギーニは8月10日(現地時間)、米国コロラド州コロラドスプリングスで開催されたヒルクライムレース「第100回 パイクスピーク インターナショナル ヒルクライム(PPIHC)」において、8月中旬の発表が予告されている新型SUV「ウルス」がSUV部門の記録を更新したと発表した。

 パイクスピークで走行した新型ウルスはスタンダードのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載するとともに、安全規則に準拠するため車内にロールケージを装備し、スタンダードの座席を6点式ハーネス付きのレース用シートに置き換え、消火器も装着。タイヤ(サイズは285/40R22および325/35R22)はピレリ「P ZERO トロフェオ R」の進化型で、ピレリのセミスリックタイヤを初めてSUVの特性に合わせ、ランボルギーニの協力の下で開発されたものを履いた。

 カモフラージュ用ラッピングに包まれた新型ウルスをドライブしたのは、ピレリのテストドライバーであり、パイクスピークの2018年RWD記録保持者であるシモーネ・ファッジョーリ氏。標高2862mのスタート地点から20kmにわたって曲がりくねる156のカーブに挑み、平均勾配7%の道を1439m上り、標高4302mのフィニッシュラインを10分32秒064のタイムで通過。

 新型ウルスはまだ公式デビュー前のためオフィシャルレースには参加できなかったものの、パイクスピークのオフィシャルタイムキーパーがタイムを記録し、2018年にベントレー「ベンティガ」が記録した10分49秒902を破りSUV部門の新記録を達成したという。

10分32秒064でフィニッシュラインを通過した新型ウルス

 今回の発表について、アウトモビリ・ランボルギーニ チーフ・テクニカル・オフィサーであるルーヴェン・モール氏は「パイクスピークでテストをするという決定は、『予想外を予想せよ』というランボルギーニの精神を反映し、近く公開予定の新型ウルスの卓越した性能を示しました。パイクスピークは世界で最も有名なヒルクライムイベントで、クルマの能力が非常に試されます。起伏のあるトラックのレイアウトではシャーシのバランスが問われ、標高差も大きく、パワートレーンに負荷がかかります。スタートとフィニッシュの間で気象条件が急激に変わることもあります」と、新型ウルスの性能をアピールするとともにコースのむつかしさについて語っている。

ランボルギーニ「ウルス」/パイクスピーク(3分49秒)