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ホンダ、新型「シビック TYPE R」発売 価格は499万7300円 究極のピュアスポーツ性能を追求
2022年9月1日 10:00
- 2022年9月2日 発売
- 499万7300円
本田技研工業は、7月21日に世界初公開した新型「CIVIC TYPE R(シビック タイプアール)」を9月2日に発売する。価格は499万7300円。
新型シビック TYPE Rは、スポーツモデルの本質的価値である「速さ」と官能に響く「ドライビングプレジャー」の両立した究極のピュアスポーツ性能を目指した1台。ホンダ独自のVTECターボエンジンをさらに磨き上げることで、出力とトルクの向上を実現するとともに、運転に夢中になることのできるような痛快なドライビングフィールを追求。さらにTYPE R専用のデータロガー「Honda LogR(ログアール)」を搭載することで、新たなドライビングプレジャーを提供するという。
車種 | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
CIVIC TYPE R | 直列4気筒DOHC 2.0リッターVTECターボ | 6速MT | FF(2WD) | 4,997,300円 |
速さと美しさを両立したデザインを採用
エクステリアは、ロー&ワイドを強調し、圧倒的な速さと美しさを兼ね備えたデザインを両立。冷却性能向上のためグリル開口部を大きくするとともに、サイドシルガーニッシュやリアスポイラーなどで空力性能を追求しながらも、リアフェンダーをボディと一体化したしたことで、流れるような美しいデザインを実現。
ボディカラーは「チャンピオンシップホワイト」のほかに、「フレームレッド」「ソニックグレー・パール」「クリスタルブラック・パール」「レーシングブルー・パール」の全5色を設定。
また、インテリアは、クルマに乗り込むときの高揚感と運転時の集中できる空間を、赤と黒を用いたハイコントラストで表現。赤いシートとフロアカーペットを採用し、気持ちの高ぶりを演出した。また、サーキットでの限界走行時においても運転に集中できるように、直感認知性を向上させたノイズレスな視界を追求し、反射を抑えた偏光ガンメタリック塗装を使用。ブラック基調のインストルメントパネルで仕上げた。
圧倒的なパフォーマンスとドライビングプレジャーを目指し、「Fastest」「Addicted Feel」「Secure Feel」をターゲットとして開発
Fastest(ファステスト)は、圧倒的な速さの追求。先代モデルの2.0リッターVTECターボエンジンをベースに、ターボチャージャーの刷新などにより、最高出力243kW(330PS)、最大トルク420Nmへと向上。冷却性能向上のためにフロントグリル開口面積を大きくし、ラジエータの有効開口面積を48%拡大。さらに、グリル開口部から取り込んだフレッシュエアを、コアサイズとファン能力を向上させたラジエータに効率よく通し、ボンネットに設けたフードベントから排出する「エアフロ―レイアウト」としたことで、排熱と空力性能を両立している。
また、旋回性能を高め車両パフォーマンスをより向上させるため、ミシュランとTYPE R専用チューニングタイヤを共同で開発。タイヤ幅を265mmまで拡げるとともに、ミシュランの独自技術による特性の異なるトレッドコンパウンドを組み合わせることで、ウエット性能や耐摩耗性能を維持したまま、優れたドライグリップ性能を実現。ホイールは、通常に対してインナーとアウターのリム形状を反転させた「リバースリム構造」を採用したほか、ホイールイン側の歪みを低減し、旋回Gや加減速時にタイヤ内側の接地圧を安定させることで、さらなる接地性向上を実現した。
Addicted Feel(アディクテッドフィール)は、運転に夢中になることのできる痛快なドライビングフィールの追求。まるで足裏に吸いつくようなアクセルワークを実現するため、エンジンECU(コンピュータ)の駆動力制御マップなどの緻密な設定により、アクセルペダル開度に対しエンジンレスポンスを向上させ、トルクも早期に立ち上がるようにしたことで、アクセル操作に対する駆動力応答性を全域で向上させている。
また、シビックのシャシーをベースとし、TYPE Rとして細部まで熟成を図るとともに、足まわりの支持剛性をアップ。4輪独立電子制御ダンパーの「アダプティブ・ダンパー・システム」の制御は、車体のモーションとタイヤ4輪の接地性を連携してコントロールするロール・ピッチ制御に、バネ下加速度を加えた制御をあわせて行なうことで、荒れた路面でも優れた運転操作によるクルマとの一体感とダイレクト感のあるハンドリングを両立した。
さらに、究極のシフトフィールを目指し、新設計のシフトレバー構造を開発。レバーの高剛性化と横方向のレバーのガタつき要素を排除し、ダイレクト感と節度感を向上。また、トランスミッション内部のシフトリンク機構の最適化や、シフトゲートのストレート部分を延長することで、5速から4速といった斜めシフト時のスムーズ感を向上させ、すっきりとした操作感をさらに磨き上げている。
シフトフィールの進化にあわせてクラッチのフライホイールを軽量化し、エンジンレスポンスを向上。それにより、減速操作にあわせてエンジン回転数を自動調整するレブマッチシステムを、エンジン回転数差が最も大きい2速から1速へのシフトダウンにも適用させた。
そのほかにも、TYPE Rならではの迫力あるエンジンサウンドにするため、エンジン回転上昇時の中周波音を増強し迫力ある排気原音へと進化。排気の主流が通過するサイレンサーの中央配管には、「アクティブ・エキゾーストバルブ機構」を新たに採用。エンジン回転数に応じて最適なバルブ開度とすることで、車外騒音法規を満たしながら、エンジン出力向上と迫力ある排気サウンドを両立。さらに、アクティブサウンドコントロールシステム(ASC)を採用し、駆動力レスポンスに呼応する気持ちのいいエンジンサウンドに仕上げた。
Secure Feel(セキュアフィール)は、高速安定性と信頼感の実現。限界走行時における安定性を高めるため、フロントとリアともに効果的にダウンフォースを向上させるとともに、ボディの細部形状まで徹底的にこだわることで、優れた空力性能を獲得。また、リアスポイラーは、スリムなアルミダイキャスト製ステーにすることで空気抵抗を低減するとともに、リアスポイラー下面に負圧が発生する面積を拡大しダウンフォースを向上させている。
さらに、サーキットでも安定したブレーキフィールを実現するために、2ピースディスクブレーキシステムを先代モデルから継承。マスターパワーの特性を変更し、低速から高速までのコントロール性を向上。ブレーキへの導風効率も高めたことで、サーキットでの連続走行時におけるブレーキ温度の上昇を低減し、安定したブレーキ効力と耐フェード性を両立させた。
TYPE R専用データロガー「Honda LogR」を新設定。スマホ用アプリも用意
新たなドライビングプレジャーの提供を目指し、TYPE R専用データロガー「Honda LogR」を車載ナビにアプリとして搭載。自分自身の運転操作によるクルマの機械的な運動情報などをリアルタイムに知ることができるほか、その情報をTYPE Rユーザー同士でのシェアも実現。人とクルマとの新たなあり方を提案するアイテムとなる。
パフォーマンスモニター機能は、エンジンの水温・油温など車両自体の情報に加え、ステアリング舵角やブレーキ圧、アクセル開度、ヨーレートなど運転操作やそれにともなう車両の状態に関する情報を表示。さらに、前後左右のGや、3Dモーション、タイヤの摩擦円をリアルタイムに算出して表示するなど、これまで知ることのできなかったさまざまな車両情報を表示可能にし、ドライビングスキルの向上に役立つという。
日常の自分自身の運転操作や挙動を知ることは、ドライビングスキルの向上に重要なことからスコアリング機能も実装。一般道向けの「Auto Score(オートスコア)」と、サーキット走行向けの「Data Log(データログ)」の2つの機能を搭載する。走行中の車両情報や操作情報を記録しスコアリングを行なうことで、ドライビングスキル向上をサポートしてくれる。
さらに、スマートフォンにインストールしたHonda LogRアプリでも、走行データをいつでも確認することが可能なうえ、スマホを車両に搭載した状態でHonda LogRアプリで走行動画を撮影すると、走行データと同期させた1つの動画が作成され、SNSなどでシェアすることもできる。