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三菱電機とボッシュ、日本インジェクタの解散に合意 電動化シフトで2025年末までに操業終了

2022年9月1日 発表

 三菱電機とボッシュ(ロバート・ボッシュ GmbH)は9月1日、両社合弁会社である日本インジェクタの操業を2025年末までに終了し、その後同社を解散清算することに合意したと発表した。日本インジェクタの解散については、世界的に自動車業界が電動化に進む技術シフトの影響により、内燃機関向けのインジェクタに対する需要は今後縮小することが予測され、この市場の変化に対応し生産の最適化を図るためとしている。

 現在日本インジェクタで行なっているガソリンエンジン用インジェクタの生産を、各国の独占禁止法当局の許可を前提として、2023年からボッシュのタイ・へマラート工場(Robert Bosch Automotive Technologies Thailand)に段階的に移管。三菱電機は、ボッシュのヘマラート工場から調達する予定。

 日本インジェクタは 1986年の創業以来、国内外に3億本を超えるガソリンエンジン用インジェクタを供給してきた。同社では、同社の労働組合や従業員に対し本件の説明を終え、同社は従業員の今後の雇用に関する諸施策について、両親会社と連携の上、日本インジェクタ労働組合と協議を開始する予定としている。