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フォルクスワーゲン、未発売の新型バッテリEV「ID.4」を横浜 赤レンガ倉庫で国内初展示中

2022年10月7日~10日 展示

SUVスタイルの新型BEV「ID.4」を国内初展示

 フォルクスワーゲン ジャパンは、横浜赤レンガ倉庫特設会場(横浜市中区)で行なわれている「ドイツフェスティバル 2022」で、BEV(バッテリ電気自動車)の新型SUV「ID.4」を国内初展示した。

 ID.4はフォルクスワーゲンの電気自動車ラインアップ「ID.ファミリー」に属するフォルクスワーゲン初のフル電動SUVとして2020年に登場。欧州での生産開始・発売に続き、現在、北米や中国でも生産・販売されている世界戦略モデルとして2021年に全世界で約12万台が販売され、フォルクスワーゲンでもっとも人気の高いEVモデルになっているという。

「ドイツフェスティバル 2022」にはBMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンの3社が出展

「ID.3」に続くフォルクスワーゲンの電動化専用プラットフォーム「MEB」を採用した2番目のBEVとなっており、駆動方式はRR(リアモーター・リアドライブ)。本国では4輪駆動仕様を展開するとともに、パフォーマンスモデル「GTX」などもラインアップする。日本では2022年内に正式発表される予定で、最初に導入されるのは「Pro Launch Edition」「Lite Launch Edition」の2種類になる。

 今回、横浜赤レンガ倉庫に展示されたのは「Pro Launch Edition」となり、ボディサイズは4585×1850×1640mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2770mm。搭載するバッテリの総電力量は77kWh、モーターの最高出力は150kW(204PS)/4621-8000rpm、最大トルクは310Nm(31.6kgfm)/0-4621rpm。一充電あたりの走行可能距離(WLTCモード)は561kmで、交流電力量消費率(WLTCモード)は153Wh/kmとした。

「Pro Launch Edition」のボディサイズは4585×1850×1640mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2770mm
「Pro Launch Edition」の細部。タイヤサイズは前後異形となっており、フロントは235/50R20、リアは255/45R20。銘柄はブリヂストン「TURANZA ECO」。充電ポートは右のリア側に用意され、普通充電用と急速充電用が配置される

 もう一方の「Lite Launch Edition」が搭載するバッテリの総電力量は52kWh、モーターの最高出力は170PS、最大トルクは310Nm。一充電あたりの走行可能距離(WLTCモード)は388kmとアナウンスされている。

 横浜赤レンガ倉庫で展示されているID.4の室内には乗り込めないものの、外から覗くことは可能。興味のある方は「ドイツフェスティバル 2022」(開催時間は11時~21時)へ足を運んでみてほしい。

 なお、ID.4が展示される「ドイツフェスティバル」は文化、グルメを通じて日本とドイツ両国の文化・伝統交流を図ることを目的に実施されるもので、2021年に盛大に祝う予定だった「日独交流160周年」をテーマに開催。フォルクスワーゲンは1953年の正規輸入開始以来、長年にわたって日本でも親しみのあるドイツブランドとして、より身近な輸入車ブランドとしての「親しみやすさ」もあわせて伝えていく。