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日産、自律走行する「プロパイロットモップ」をNBAジャパンゲームスで世界初披露

2022年9月30日~10月2日 開催

日産が自律走行する「プロパイロットモップ」を、3年ぶりに開催された「NBA ジャパンゲームス」にて初披露した

自動運転モップ以外にもアリアを飛び越えるダンクシュートなどスペシャルコンテンツでイベントをサポート

 日産自動車は、楽天グループとNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)が開催する「NBA Japan Games」のタイトルパートナーに就任していて、9月30日~10月2日にさいたまスーパーアリーナで開催された「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten&NISSAN」にてスペシャルコンテンツを提供するなど大会を盛り上げた。

 NBAの公式試合は9月30日と10月2日に行なわれたが、中日となる10月1日は「Saturday Night」と題して、スラムダンクコンテストやスリーポイントコンテスト、アーティスト「ゆず」のパフォーマンスなど、スペシャルコンテンツが披露された。

日産がタイトルパートナーに就任している「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten&NISSAN」

 スラムダンクコンテストでは、ダンクパフォーマンスを得意とするリペック選手、タイラー・カリー選手、B・ラフ選手の3名が参戦。ルールは制限時間の2分30秒以内にパフォーマンスをして得点を競うというもの。採点は現役NBAプレイヤーやレジェンド選手など5人の審査員が10点満点で評価。

 1番手のリペック選手は他の選手が肩車した子供の持つボールを空中でキャッチしながらのダンクを披露。続いて182cmと3人の中で一番小柄なタイラー・カリー選手は、空中でボールをキャッチした後、自分の股下を通してからのダンクを決めてみせた。

会場に突然日産「アリア」が登場。排気ガスの出ないBEV(バッテリ電気自動車)だから実現できたパフォーマンス

 最後に挑戦したB・ラフ選手は、短い制限時間の後半に突然、日産のバッテリEV「アリア」をゴール下へと誘導。大勢の観客も「さすがにクルマを超えるのは無理では……」という雰囲気になったが、B・ラフ選手はコートの中心から助走して、リペック選手が頭上に掲げるボールをキャッチしつつ、そのままアリアを飛び越えてダンクシュートを炸裂!

コート真ん中あたりから助走を開始
リペック選手を飛び越えながら、頭上に掲げているボールをキャッチ
そのままアリアも飛び越えてダンクシュート!

 ちなみにアリアの全幅は1850mmなので、斜めに停車していることを考えると実際には2m近くになるハズ。アリアの手前に立っている身長2m近いリペック選手を飛び越え、さらにアリアも飛び越えるという人間離れした身体能力で会場を沸かせた。

アリアを飛び越えてダンクを決めるB・ラフ選手(Provided by Rakuten Group)
アリア超えダンクには審査員全員納得の満点(Provided by Rakuten Group)
会場にいた八村塁選手もダンクパフォーマンスを見てこの表情

 最終的なポイントは、リペック選手が40ポイント、タイラー・カリー選手が44ポイント、アリアを飛び越えるダンクを決めたB・ラフ選手が50点満点で勝利を収めた。

【跳びすぎ!】車を飛び越えたスーパーダンク!【NBA Rakuten】(8秒)

会場が騒然とした手放しで動く「プロパイロットモップ」

 コート上でのパフォーマンスが披露される途中、清掃員がモップを持って登場しコート清掃を開始。途中で突然モップが清掃員の手を離れ、自立して動き出し会場は騒然。

日産のロゴマークが入った純白のつなぎを着た清掃員がコートに入ってきた
コート清掃がスタート
選手たちもリラックスして清掃を見守る
突如モップが清掃員の手を離れて動き出す
なんと自動で動く「プロパイロットモップ」だった

 この日、初披露となった「プロパイロットモップ」は、日産ならではの先進技術とアイデアでワクワクする体験を増幅させ、NBA Japan Gamesをファンと一緒に盛り上げることを目的に、日産の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」から発想を得て、日産が約3か月かけて開発したもの。

 事前にバスケットコートをインプットしておき、センサーによる緻密な位置制御を行なう機能を搭載することで、プロパイロット 2.0と同じく手放し=ハンズオフでモップがコート上を動くもので、障害物と接触することなく自動でモップがけを実行。さらに、清掃員に扮していたダンスチーム「ニッサン パフォーマーズ」とのシンクロしたショーも披露した。

手放しで自律走行するプロパイロットモップ
清掃員に扮していたダンスチーム「ニッサン パフォーマーズ」が登場
プロパイロットモップと一緒にダンスパフォーマンスを披露した

 バスケットボールに欠かすことのできないモップによるフロア清掃を、自動化技術でストレスなく楽にサポートしつつ、「今までの常識ががらりと変わるような驚きと楽しさまでをもたらすものにアップデートする」という発想から、生のパフォーマンスとテクノロジを融合した没入感溢れるダイナミックなマルチメディア・エンターテイメントショーを得意とし、東京パラリンピック閉会式も手掛けた潤間大仁氏が総合演出を担当。

 モップが手放しで動くことで観客の視線をクギ付けにして、そこからダンサーとシンクロした動きで、まるで魔法のような世界に引き込んでいくことを意識。ダンサーやモップの動きは、プロパイロット 2.0が誇るハンズオフ走行による車線維持や追い越しのアシストなどをモチーフにしていて、エンターテイメント性の高いダンスショーの中で日産の技術を表現することをテーマにした演出で、技術アピールとベネフィット紹介を兼ねたパフォーマンスに仕上げられていた。

コートを自在に動くプロパイロットモップ(Provided by Rakuten Group)

 日産の広報によると、プロパイロットモップはNBAスペシャル企画のため販売や製品化は予定していないとのことだが、10月中旬に当日の熱気と興奮を追体験できるオフィシャルのパフォーマンス動画の公開を予定。また、プロパイロットモップ実機の新たな活用内容も検討しているという。

【自動運転モップ】 ProPILOT MOP | #NBAJapanGames #NISSAN(1分14秒)

 Saturday Nightのラストは、アーティストの「ゆず」によるライブパフォーマンスも実施され、名曲「栄光の架け橋」のほか、今回のNBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten&NISSANのために書き下ろしたという新曲「Frontier(フロンティア)」などを披露した。

ライブパフォーマンスを行なったアーティストのゆず(Provided by Rakuten Group)

 なお、NBA Japan Games Saturday Night 2022 Presented by Rakuten&NISSANの模様は、「楽天の動画配信サービス」にて観ることができる(楽天へのログインが必要)。