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三菱自動車、コンパクトSUVのコンセプトモデル「XFC コンセプト」をベトナムで世界初披露
2022年10月19日 12:53
- 2022年10月19日（現地時間） 発表
三菱自動車工業は10月19日（現地時間）、ベトナム・ホーチミン市にてコンパクトSUVのコンセプトモデル「XFC CONCEPT（エックスエフシー コンセプト）」を世界初披露した。同モデルは10月26日～30日に開催されるベトナムモーターショー2022に参考出品される。
三菱自動車はアセアン市場向けに、ピックアップトラック「トライトン」と同車派生のミッドサイズSUV「パジェロスポーツ」、ミッドサイズSUV「アウトランダー」および「アウトランダーPHEV」、クロスオーバーMPV「エクスパンダー」および「エクスパンダー クロス」、コンパクトハッチバック「ミラージュ」と同セダン「アトラージュ」など、幅広いラインアップで地域に最適な商品を展開しているが、今回発表したコンセプトカー「XFC コンセプト」は、アセアンの現行ラインアップにないコンパクトSUVモデルとなる。
XFC コンセプト概要
コンセプトカー「XFC コンセプト」は、「Best suited buddy for an exciting life（毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒）」をコンセプトに、SUVらしい力強く堂々としたデザインと、運転のしやすさや十分なラゲッジルームといった実用性、クラストップレベルの居住空間などの快適性、荒れた路面や激しい降雨による冠水路でも安心・安全の走破性を実現した、新世代のコンパクトSUV。
三菱自動車のデザインフィロソフィー「Robust＆Ingenious」のもと、コンパクトでありながらSUVらしい力強く堂々としたたたずまいと、フロントのスリーダイヤから始まり、サイド、リアへと流れるように続くスリークなサーフェイスを融合させ、アセアンの都会に合うスタイリッシュでスポーティな造形を両立。また、しっかりと確保した最低地上高と大径タイヤによって悪路走破性を高め、堅牢性と敏捷性を表現し、アウトドアシーンでも存在感を発揮する本格的なSUVスタイリングを実現している。
フロントフェイスは、パフォーマンスとプロテクションを表現する「ダイナミックシールド」をコンセプトに合わせて進化。ヘッドライトユニットは、上部のL字型のヘッドライトと下部のスリット状のデイタイムランニングランプを一体化してT字型に発光させるアイコニックなデザインとし、ワイド感を強調している。
ボディサイドは張りのある豊かな面構成とし、彫刻的な前後フェンダーアーチやキャラクターラインを施し、SUVの力強さや躍動感を表現しつつ、リアもフロントと同様にT字型のテールランプを採用し、ワイドで安定感のあるスタイルに仕上げている。
インテリアは、SUVとして重要な運転のしやすさと居住性の高さを両立。インストルメントパネルには水平基調のデザインを採用し、前方の視認性を高めるとともに、悪路走行時の車体姿勢の変化をつかみやすいといった運転のしやすさを追求した。また、インストルメントパネルにはフル液晶ドライバーディスプレイとセンターディスプレイを一体化した大型パネルを採用し、ナビゲーションや路面状況など運転に必要な情報を3画面で表示可能とすることで、先進性を表現しながら、安心で快適な運転環境を提供。
インストルメントパネルからドアトリムまでつながるダイナミックな形状を採用しつつ、さらにソフト素材で巻いたパッドを連続させることで「包まれ感」と「守られ感」を演出し、安心で快適なインテリアを具現化。コンパクトサイズのボディでありながら、後席ではゆとりある足元スペースなどクラストップレベルの快適性を実現するとともに、十分なラゲッジルームを確保するなど実用性も追求している。
走行面でも最低地上高をしっかりと確保し、NORMAL（ノーマル）、WET（ウェット）、GRAVEL（グラベル）、MUD（マッド）の4つのドライブモードを設定することで、さまざまな天候や路面でも安心・安全なドライブフィールを確保。三菱自動車初採用となるウェットモードでは、スコールによる冠水路でも安心して走行できるなど、アセアンに合わせた仕様としている。
三菱自動車の加藤隆雄社長は「新型コンパクトSUVは2023年度にベトナムを含むアセアン各国に順次投入していきます。将来的には電動車の追加や、アセアン以外の地域にも展開する計画であり、アセアン戦略車から世界戦略車となり当社の販売を牽引するクロスオーバーMPV『エクスパンダー』のような主力車種に育てていきたいと思います」と語っている。