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トヨタ、レース専用車「GR Supra GT4 EVO」2023年シーズンより導入

2022年10月28日 発表

18万6000ユーロ

「GR Supra GT4 EVO」写真はオレンジカラーラッピング施工車

 TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は10月28日、2023年シーズンのGT4カテゴリーに投入するレース専用車「GR Supra GT4 EVO」を発売した。販売予定価格は18万6000ユーロで、Supra GT4 EVOの仕様、注文方法などの詳細については、近日中に公式Webサイトでアナウンスされる。

 今後、GR Supra GT4 EVOは、2023年1月にデイトナ24時間レース併催のIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジの第1戦で世界デビューする予定。

 GR Supra GT4 EVOは、これまで日米欧で、通算100回を超える表彰台を獲得した「GR Supra GT4」でモータースポーツに参戦する世界中のレーシングチームやドライバーのフィードバックを反映して、ブレーキ性能、ハンドリング、エンジン性能を向上させたモデル。

 具体的なポイントとしては、ブレーキ部品の改良と、ABSセッティングの変更、KWの最新技術により最適化されたアブソーバーとスタビライザーバーの仕様・特性見直しにより、ハンドリングとコーナリングスピードを向上。さらに、冷却効率の向上などにより、直列6気筒 3.0リッターターボエンジンの出力の向上と、エンジン回転数に応じたスムーズなトルク発生カーブを実現させることで、サーキット走行時にドライバーが、意のままに操ることができる、より正確でリニアな車両応答を実現させたとしている。

 各地域におけるGT4車両の販売およびカスタマーサポート(スペア部品の販売やお客さまへの技術サポート)は、欧州はTOYOTA GAZOO Racing Europe、北米はTRD U.S.A., INC.、日本・アジアはトヨタカスタマイジング&ディベロップメントが担当。既存の「GR Supra GT4」オーナーには「GR Supra GT4 EVO」の改良部品などを入手できるアップグレードキットの提供も予定している。

「GR Supra GT4 EVO」写真はオレンジカラーラッピング施工車

GR Supra GT4 EVO車両諸元

車両全般

全長:4460mm
全幅:1855mm
ボディ構造:高剛性ロールケージ付スチールおよびアルミボディ(FIA規則に準拠)
フロントスポイラー:天然繊維コンポジット
リアウイング:天然繊維コンポジット
燃料タンク:120L FT3安全タンク(ATL製)
ドライバーシート:レーシングバケットシート(OMP製)、6点式シートベルト(FIA 8862-2009)

エンジン&トランスミッション

タイプ:直列6気筒ターボチャージャー
排気量:2998cm3
最高出力:SROのBOPによる(SRO BOPの調整にはUSBパワースティックを使用)
最大トルク:660Nm*SROのBOP(性能調整)による
エンジンECU:マニエッティ・マレリ製レーシングECU
排気システム:アクラポヴィッチ製レース用排気システム+メタル触媒
潤滑油:ラベノール製オイル
トランスミッション:オートマチック トランスミッションパドルシフト付(ZF製)
ディファレンシャル:レース用機械式リミテッドスリップデフ(DREXLER製)
ドライブシャフト:レース用ドライブシャフト(GKN製)

サスペンション、ステアリング、ブレーキ

フロントサスペンション:マクファーソンストラット
リアサスペンション:マルチリンク
アブソーバー:レース用調整式(KW製)
ステアリング:電動式ラックアンドピニオン
ブレーキ(フロント):6ピストンレーシングキャリパー(Brembo)、Φ390スチールディスク
ブレーキ(リア):4ピストンレーシングキャリパー(Brembo)、Φ355スチールディスク
フロント/リア タイヤ:305/660-18/305/660-18(Pirelli)
ホイール:11×18インチ(OZ製)

電子制御

トラクションコントロール:標準装備
アンチロックブレーキシステム:標準装備
マルチディスプレイ:標準装備
データロガー:標準装備
リアビューカメラ:オプション
タイヤ空気圧センサー:オプション
サスペンションセンサー:オプション

装備品

消火器:標準装備
エアジャッキ:標準装備
ドリンクシステム:オプション
認定耐久パッケージ:オプション