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出光興産、国産木材を使用した環境配慮型サービスステーションを展開 1号店を高知県に開所

2022年11月8日 発表

国内初となるCLTを活用したSS(スマートエコステーション南国バイパス、高知県南国市)

 出光興産は11月8日、国産木材使用のCLT(Cross Laminated Timber:直交集成材)を活用するなどした環境配慮型サービスステーション(SS)「apollostation Type Green」(Type Green)を新たに展開すると発表した。

 CLT活用のSS建設は国内初で、11月7日に1号店となる「スマートエコステーション南国バイパス」(所在地:高知県南国市)を開所。2022年度中に兵庫県神戸市、埼玉県飯能市の2か所での開所を計画している。

 新展開となるType Greenは、国内林業の振興に寄与することを目的に、国産木材を活用した建築という特色を持ち、SS所在地の木材を可能な限り利用することで地域産業に貢献。

 使用されるCLTパネルは、ひき板を並べた層を板の繊維方向が層ごとに直交するように重ねて密着した大判のパネルで、断熱性、耐火性、耐震性に優れている。今回建設されたスマートエコステーション南国バイパスでは、事務所棟と給油場所の屋根にCLTパネルを使用している。

 また、日中の商用電力使用量を削減する太陽光発電パネルや、EV(電気自動車)やPHEVへの急速充電ができるEV急速充電器を設置するなど、循環型社会のニーズにマッチした環境配慮型のSSとなる。

 なお、木材の活用によりSS1か所あたり約100tのCO2削減および、固定化効果を見込むとしている。

 同社は、地球温暖化・少子高齢化といったさまざまな社会課題の解決への貢献をするべく同社資産を活用した価値提供を進めており、今後もType Greenに加え、これらの次世代社会に対応した人と豊かな暮らしをサポートする新しいコンセプトのSSを展開していくとした。