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カワサキ、ハイブリッドスポーツバイク「HEVモーターサイクル」を「ZEV -Tokyo Festival」で日本初公開

2022年11月19日~20日 開催

東京都が主催する「ZEV -Tokyo Festival」で、カワサキモータースは日本初公開のハイブリッドスポーツバイクを展示。開催時間は10時~16時で、参加費は無料。雨天決行

 東京都は、CO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向けてZEV(ゼロエミッションビーグル)の普及に取り組んでいて、その一環として11月19日~20日の2日間、東京都庁周辺の特設会場で東京都が主催する「ZEV -Tokyo Festival」を開催している。

 このイベントには国内の4輪、2輪メーカーも車両の展示を行なっているが、その中に日本初公開のバイクがあったので紹介する。それがカワサキモータースが展示していたハイブリッドスポーツバイクの「HEVモーターサイクル(プロトタイプ)」だ。

 カワサキによると、このHEVモーターサイクルは2024年の市販化を目指しているという。搭載するエンジンは自社開発のストロングハイブリッド型エンジン(エンジンを切っても電気モーターだけで走行が可能なハイブリッドシステム)で、燃費のよさと高い走行性能を両立させるという。ストロングハイブリッドは通勤、通学からスポーツ走行、ツーリングなど走り方にあわせてエンジンとモーターを切り替えられるので、今までにないモーターサイクルの楽しみ方、走らせ方が味わえる。

 この車両は11月10日(現地時間)からイタリア・ミラノで開催されていた「ミラノショー」に出展していたもので、日本に戻ってきたタイミングと「ZEV -Tokyo Festival」のスケジュールがあったので展示したとのこと。次にいつ見られるかは不明なので、気になる方は「ZEV -Tokyo Festival」へ行って現車を見ていただきたい。

カワサキのHEVモーターサイクル。事前の発表なしでの展示だったので、気がつく人はあまりいなかったように思える
左側のスイッチボックスにHEVとエンジンの切り替えスイッチと、走行モードの切り替えスイッチがある
リリースによると自社開発のストロングハイブリッドシステムが搭載されているという。とても興味深い車両なので都庁まで行ける方はぜひ見ていただきたい
カウル側面にある見慣れないマークはカワサキのカーボンニュートラルマーク。「Go with Green Power」の実現を目指す思いを形にしたという

 カワサキブースにはもう1つ興味深いものが展示されていた。それが「水素エンジン」だ。カワサキの母体である川崎重工業は、現在日本が進める水素推進事業では主要な存在だけに水素を活用することには積極的なはず。その一環が水素エンジンとなり、2030年代前半の実用化を目指して開発しているという(水素供給インフラや法整備状況により変動あり)。

 展示されているのはカワサキのトップエンドモデルである「Ninja H2」のスーパーチャージドエンジンをベースにしたもの。使用燃料は圧縮気体水素で燃料噴射をポート噴射から直噴に変更している。

「Ninja H2」のスーパーチャージドエンジンをベースにした水素エンジン
使用燃料圧縮気体水素で直噴に変更される
電動3輪ビーグルの「noslisua(ノスリス)」も展示される
デモ走行ではカワサキのEVモーターサイクルも走行。この車両もミラノショーに展示されたものだ
カワサキブースは新宿中央公園 水の広場にある。会場は広く、入口や階段の規制などもあり導線も限られているので効率よく移動してほしい