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フォルクスワーゲン、バッテリEVモデル「ID.3」を2023年春に大幅改良
2022年12月5日 13:28
- 2022年12月2日(現地時間) 発表
フォルクスワーゲンは12月2日(現地時間)、BEV(バッテリ電気自動車)モデル「ID.3」を大幅に改良して、2023年春に公開すると発表した。ドイツでは12月1日より注文受け付けを開始するが、納車は2023年第4四半期以降の予定。価格は4万3995ユーロ。
フォルクスワーゲンのIDシリーズは、同社のeモビリティプラットフォームでありBEV専用アーキテクチャである「MEB(Modularer E-Antriebs Baukasten)」を使用し、これまでに50万台以上の実績を誇る。
今回開発チームは、ユーザーの声に耳をかたむけ、さまざまなリクエストをヒアリングして、商品の改善や標準装備の充実を図ったといい、第2世代となる新型ID.3は最新のソフトウェアを搭載し、OTA(Over The Air:無線アップデート)が可能になったほか、標準グレードでも12インチディスプレイや、脱着式ラゲッジフルームフロア、カップホルダー付きセンターコンソールなどが追加されるという。
さらに、エクステリアデザインはシャープになり、インテリアには高品質で部分的にサスティナブルな素材が採用されつつ、最新世代の「トラベルアシスト」やメモリー機能付き「パークアシスト・プラス」をはじめ、チャージ場所なども考慮しつつバッテリを最適に使用しながら走れる「ルートプランナー」も搭載される。
そのほかにも、現在ID.3はドイツのツヴィッカウ工場とドレスデン工場で生産されているが、2023年には生産ネットワークが拡大され、ヴォルフスブルクにあるフォルクスワーゲンの主要工場でも生産が開始されるという。
フォルクスワーゲン取締役セールス・マーケティング・アフターセールス担当のImelda Labbé氏は、「新型ID.3は、品質・デザイン・サステイナビリティに対する私たちのコミットメントを示すものです。デザインは成熟し、インテリアに使用する素材もグレードアップしました。お客さまのニーズは、私たちにとって常に最重要課題です。そのため、私たちはお客さまの声に耳をかたむけ、お客さまのご要望に沿った製品づくりを心がけています」とコメント。
また、フォルクスワーゲンブランド経営委員会の開発担当メンバーのKai Grünitz氏は、「フォルクスワーゲンの使命のひとつは、コンパクトカーを含むすべてのモデルで最先端のテクノロジーとイノベーションを提供することであり、ID.3はこれを体現しています。例えば、新しい便利さとアシストシステムに関していえば、最新のトラベルアシストで群データを活用し、高度自動運転への道を次のステップで進んでいます」と説明している。