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TOYOTA GAZOO Racing、ダカールラリー2連覇 豊田章男社長がコメント発表
2023年1月17日 12:25
- 2022年1月16日 発表
TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、サウジアラビアを舞台に開催された「ダカールラリー2023」に3台の「GRダカールハイラックスT1+」がワークスとして出場、200号車のナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が総合優勝し、2022年大会に引き続き2連覇を達成した。
ダカールラリー2023は16日間(2022年12月31日〜2023年1月15日)、総走行距離は8500kmを超え、激戦が繰り広げられてきた、総合優勝したアル-アティヤ/ボーメル組はステージ3で首位に立ったあとは、一度もその座を譲ることなく、2位に1時間以上の差をつけての優勝を果たした。
TGRでは205号車のジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ組が4位、ダカールラリー3度目の挑戦である217号車のヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組が5位に入り、参戦車3台がトップ5フィニッシュを果たした。
総合優勝した、200号車のナッサー・アル-アティヤ選手は「最高の気分です! 共に戦ってきた全てのチームメンバーを含め、多くの人に感謝したいと思います。タフな2週間でしたが、またダカールを戦い、こうして勝つことができたことが素晴らしいです。GRダカールハイラックスT1+を誇りに思いますし、TGRと共に3勝目を飾れたことは本当に格別です」とコメントしている。
ダカールラリー2023 TOYOTA GAZOO Racingの最終結果(総合順位)
1位:ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組 200号車 (トヨタ・ハイラックス TOYOTA GAZOO Racing)
4位:ジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ組 205号車(トヨタ・ハイラックス TOYOTA GAZOO Racing)
5位:ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組 217号車(トヨタ・ハイラックス TOYOTA GAZOO Racing)
トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏のコメント
ダカールラリー2023フィニッシュ後、トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏がコメントを発表した。以下はその全文となる。
TOYOTA GAZOO Racingの3台のハイラックス、
チームランドクルーザー・トヨタオートボデーの2台、
そして日野チームスガワラの“HINO600”、
すべてが16日間のダカールラリーを走り切りました。
6台のチームの皆さま、
8500Kmの厳しい道をおつかれさまでした!
ファンの皆さま、応援いただきありがとうございました!
アル-アティヤ選手、ボーメル選手は、
2年連続の総合優勝おめでとうございます!
長く厳しいダカールの道では
“乗りやすいクルマ”でないと勝つことができません。
ダカールに挑み続けることで
ハイラックスは“もっといいクルマ”に
鍛えられていきます。
ハイラックスを鍛えてくれてありがとう!
チームランドクルーザー・トヨタオートボデーの皆さん、
市販車クラスV10おめでとうございます!
バソ選手、ポラト選手、クラス優勝おめでとう!
三浦選手、リシトロイシター選手は
横転もあってV3ならず…。
少し残念でしたが、ランクル300 GR-Sでの初ダカールを
走り切ってくれてありがとうございました!
横転したランクルを
1日で修理したメカニックのみんなの頑張りにも
感謝しています。
メカニックのみんなも本当におつかれさまでした!
横転の後、三浦選手から我々に届いたメッセージを、
この場で紹介させてください。
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「三浦選手から届いたメッセージ」
ランクルはどこへでも行き、
そして、帰って来られるクルマ…、
まさに“そんなランクル”に助けられた前半戦でした。
今年のダカールは本当に厳しく、
全てが順調に進んでいるわけではありませんが、
そんなラリーだからこそ、
ランクル300を鍛えるために
ふさわしい舞台になっていると思います。
後半戦まだまだ難しいステージがありますが、
ここまで来たら
“とことん難しいステージ来い!”と思っています。
そんなステージこそ、
ランクル300のポテンシャルを発揮するチャンスだと
僕たちは信じていますので、
後半戦、改めて集中して挑みたいと思います。
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ランクル300(量産車)の
開発ドライバーも務める三浦選手が、
こんな気持ちでダカールに挑んでくれている…、
ランクルはもっともっといいクルマになっていける
と心から思えました。
チームランドクルーザー・トヨタオートボデーが、
来年もっと安心して走れるよう
我々トヨタ自動車も“もっといいクルマづくり”を続けます。
チームランドクルーザー・トヨタオートボデーのみんなには
「来年も、もっと難しいステージ来い!」と思いながら、
また次の挑戦に向かっていってほしいと思っています。
V11そしてV12に向けて“一緒に”がんばりましょう!