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「ハノーバーメッセ2023」が4月17日~21日開催 水素&燃料電池など主要トピックについて東京でプレスカンファレンス実施

2023年1月18日 開催

「ハノーバーメッセ2023」の概要を説明するドイツメッセ ハノーバーメッセ担当 Director バシリオス トリアンタフィロス氏

 独ハノーバー国際見本市会場で4月17日〜21日(現地時間)に開催される「ハノーバーメッセ2023」の概要を発表するプレスカンファレンスが1月18日、東京都内で開催された。カンファレンスでは、主催のドイツメッセ ハノーバーメッセ担当 Director バシリオス トリアンタフィロス氏が登壇し、「インダストリー4.0」「カーボンニュートラル生産」「AI&マシンラーニング」「エネルギー管理」「水素&燃料電池」といった注目トピックなど、「ハノーバーメッセ2023」の概要について説明がされた。

 ハノーバーメッセ2023のメインテーマは「Industrial Transformation Making the Difference(インダストリアル トランスフォーメーション 一 変化をもたらす)」。機械工学、電気工学、エネルギー、ソフトウェア、IT分野の企業が、世界50か国から4000社以上が出展する。

「インダストリー4.0」「カーボンニュートラル生産」「AI&マシンラーニング」「エネルギー管理」「水素&燃料電池」という主要トピック
水素&燃料電池

 気候変動、エネルギー不足、サプライチェーン崩壊など、世界が直面する課題の共通点は1つとし、いずれの課題もその解決には革新的なハイテク・ソリューションが必要。イベントでは出展企業が集まり、製造、連携、ビジネスの仕方を最適化する産業エコシステムを紹介するとともに、デジタル化とエネルギ一管理によって資源を節約し、炭素排出量を削減できる方法を示すとしている。

 展示エリアは、「オートメーション、モーション&ドライブ」「デジタル・エコシステム」「エネルギー・ソリューション」「工学部品・素材&ソリューション」「フューチャーハブ」「コンプレッサー&真空技術」「グローバルビジネス・マーケット」という7つのエリアに分かれる。

 主な出展者は、Autodesk、Bosch、Dassault Systemes、Microsoft、NOKIA、Salzgitter、 ServiceNow、Schneider Electric Siemensなどのグローバル企業に加えて、 Beckhoff Automation、GP Joule、 Festo、 Harting、ifm、Kaeser Compressors、Pepperl+Fuchs、 Phoenix Contact、Rittal、SEW、Ziehl-AbeggなどのSMEs。また、フラウンホーファー研究機構、 カールスルーエ工科大学などの研究機関が未来に向けた産業ソリューションを紹介するほか、300社を上まわる様々な技術分野のスタートアップ企業によるイノベーションも披露される。

出展企業
主要登壇者
ホール2〜17を使用して展開される

 トリアンタフィロス氏は「すべての国や企業が現在も複数の危機、困難な課題に直面しています。これらを克服していくためには、やはり産業のトランスフォーメーションが必要であり、つまり国際的なネットワークが、この達成には重要であります。ハノーバーメッセは、長きにわたって実施されてまいりましたが、この間ずっと国際的な連携がこれまでも主要なエレメントでありました。これからも、これが重要な側面であり続けます」と同イベントの狙いを話した。

 なお、同カンファレンスにはゲストスピーカーとして、ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)インダストリアル IoT 推進統括 中島一雄氏が登壇。ハノーバーメッセの見どころとして「資源循環、脱炭素」「産業データ連携-データベース」「デジタルツインの社会実装」といった同展における注目トレンドも紹介された。

ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)インダストリアル IoT 推進統括 中島一雄氏がハノーバーメッセの見どころについて説明
注目のトレンドについて紹介した
写真は左から、ドイツメッセ ハノーバーメッセ担当 Director バシリオス トリアンタフィロス氏、ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)インダストリアルIoT推進統括 中島一雄氏、International Linkage ドイツメッセ日本代表部 竹生学史氏