ニュース

ゴールドウイン、高級EVバイクメーカー「CAKE」と独占契約 86万9000円の原付モデルなど3年間で国内販売5000台を目指す

2023年1月20日 発表

ゴールドウイン 代表取締役社長 渡辺貴生氏(左)、CAKE 創業者 兼 CEO Stefan Ytterborn氏(右)が登壇する発表会が開催された

 ゴールドウインは1月20日、今春より国内販売を開始するスウェーデンの電動バイクメーカー「CAKE」の電動バイクを国内で公開した。2023年春からWeb限定で予約受付が開始され、主要展開モデルの価格は、原動機付自転車免許で乗れる「Makka range」が86万9000円、普通自動二輪免許が必要な「Kalk&」が291万5000円、「Osa+」が225万5000円などで、ゴールドウインでは2023年1月からの3年間で5000台の国内販売を目指すとしている。

 同日、ゴールドウイン 代表取締役社長 渡辺貴生氏、CAKE 創業者 兼 CEO Stefan Ytterborn氏が登壇する発表会が開催され、ゴールドウインとCAKEは2022年10月に日本国内における独占的パートナー契約を締結し、2023年1月からの3年間で国内販売5000台を目指すという目標が示された。また、CAKEのプロダクトについては、ゴールドウインの環境に対する取り組みと親和性の高い、CO2を排出しないクリーンで環境に配慮したバイクであることなどが紹介された。

ゴールドウイン 代表取締役社長 渡辺貴生氏
CAKE 創業者 兼 CEO Stefan Ytterborn氏

 発表会の中で、ゴールドウインの渡辺氏は「われわれは数十年前からモーターサイクルのアパレルやアクセサリーを独自に開発し展開をしてまいりました。そういう意味では、モーターサイクル事業については、非常に長い経験はあるわけですけれども、バイクそのものについては扱ったことはありませんでした。 しながら、彼(Ytterborn氏)が2016年に会社を作って、私が初めて海外で彼の製品を見たときにですね、本当にそのデザインの洗練さというものに驚きました」と、CAKEとの出会いについて触れた。

 そして、「今まで見たことのないようなものを彼がデザインしたということと、そのシンプリシティーという部分は、本当にデザインの中では優れた要素であるというふうに私は思っていますし、その普遍的なもの作りの考え方がゴールドウインの本来的なもの作りの考え方とまったく一緒なんです。ですから、そういう意味では、われわれは常に新しいものにチャレンジしていく会社であるというふうに考えていましたので、彼とともにそうした新しいマーケットを作っていくことができたら、今後の地球環境の改善であるとか、従来の常識を突き抜けることができるのではないかと思ったわけです」と、今回の独占的パートナー契約にいたった理由を話した。

 今後、ゴールドウインでは4月に東京・丸の内にショールームを展開予定。バイクのメンテナンス、保守点検についてはパートナー企業と一緒になって進めていくとしており、具体的な体制についてはこの春に向けて整えていくとしている。

Osa+(オッサ プラス)。スペック参考値、最高速:90km/h、航続距離:111km、最大瞬間出力/定格出力:9kW/6.0kW、車両重量:89kg、免許:普通自動二輪(中型)
Kalk&(カルク アンド)。スペック参考値、最高速:90km/h、航続距離:86km、最大瞬間出力/定格出力:10kW/5.8kW、車両重量:79kg、免許:普通自動二輪(中型)
Makka range(マッカ レンジ)。スペック参考値、最高速:25km/h、航続距離:66km、最大瞬間出力/定格出力:1kW/0.6kW、車両重量:70kg、免許:原動機付自転車免許(原付)