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BMW、「M3 コンペティション M xDrive ツーリング」 サーキット走行可能なハイパフォーマンス仕様で1398万円

2023年1月20日 発売

1398万円

BMWがサーキットも走れる「M3 コンペティション M xDrive ツーリング」を発売した

 ビー・エム・ダブリューは1月20日、Mハイパフォーマンスモデルのツーリングモデル「M3 Competition M xDrive Touring(エムスリー・コンペティション・エム・エックスドライブ・ツーリング)」を発売した。右ハンドルの8速AT仕様で、価格は1398万円。納車は2023年1月下旬以降の予定。

 BMW Mが開発する高性能マシンMモデルには、サーキット走行を可能とした「Mハイパフォーマンスモデル」と、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めた「Mパフォーマンスモデル」の2つのカテゴリーがあり、M3 コンペティション M xDrive ツーリングは「Mハイパフォーマンスモデル」に位置付けられるモデル。

M3 コンペティション M xDrive ツーリング
ボディサイズは4805×1905×1450mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2855mm、車両重量1870kg、車両総重量2145kg。WLTCモードでの燃料消費率は9.8km/L

 フロントデザインは、迫力のある縦型の大型キドニーグリルを採用し、水平方向にはダブルバーを採用。大出力にあわせエンジンの冷却性能を高めるために大型のエアインテークを採用することで、他のモデルとの差別化が図られている。

 サイドデザインは、Mモデル専用となるサイドギル、ドアミラー、ダウンフォース性能を得るためのリアスポイラーを標準装備。リアデザインは、迫力のあるMスポーツエキゾースト、空力特性を高めるためのディフューザー、さらにトレッドをワイドにすることで、後ろ姿でもハイパフォーマンスモデルであることを主張するデザインとした。

 インテリアは、Mスポーツシート、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを採用することで、高揚感の高まるドライビングフィールを実現。また、よりスポーツ走行に適したMカーボンバケットシートをオプション装備として用意する。

 パワートレーンは、最高出力510PS(375kW)/6250rpm、最大トルク650Nm/2750~5500rpmを発揮する直列6気筒3.0リッターBMW Mツインパワーターボガソリンエンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.6秒を実現。圧力損失を最小限にし流体抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化し、高効率を実現すうる吸気ダクト、重量を最適化し高回転まで最大限かつ安定したパワー供給を実現する鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し、低回転時でも高いトルクを実現するツインターボチャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術を、余すことなく採用している。

 組み合わされるトランスミッションは、ドライブロジック付きの8速MステップトロニックATで、M専用4輪駆動システム「M xDrive」も搭載。M xDriveは、インテリジェント4輪駆動システム「xDrive」と「アクティブMディファレンシャル」をベースに、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御。さらに、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)も装備し、日常の安定した走行から、サーキットでのアクティブな走行まで多様な楽しみを提供するとしている。

 基本設定は「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性を存分に発揮。「Mダイナミックモード(MDM、4WD Sport)」では、リアアクスルへの駆動トルク配分が増加し、リアホイールのスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しめる。さらに、DSCオフ時に選択可能な「4WDモード」「4WD Sportモード」「2WDモード」があり、「4WDモード」では最もバランスがいいコントロールとトラクションの組み合わせとなり、「4WD Sportモード」ではより高い精度のステアリング特性と力強いトラクションが組み合わさりスポーティな走行を体験が可能。さらに、熟練したドライバーのために用意された設定が後輪駆動になる「2WDモード」では、クルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、ドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わえるとした。

 そのほかにも、サーキット走行を可能とするハイパフォーマンスモデルでありながら、高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムを標準装備し、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備され、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行を可能としている。