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アルファ ロメオ、新型ミドルサイズSUV「トナーレ」 ブランド初のマイルドハイブリッド採用で価格は524万円から

2023年2月18日 発売

524万円~578万円

新型ミドルサイズSUV「トナーレ」(写真はEdizione Speciale)

 アルファ ロメオ(Stellantisジャパン)は、ブランド初となるマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載した新型ミドルサイズSUV「Tonale(トナーレ)」を2月18日に発売する。ラインナップは2グレードで構成されており、価格は「Tonale“Ti”(ティーアイ)」が524万円、導入記念モデルの「Tonale“Edizione Speciale”(エディツィオーネ・スペチアーレ)」が578万円。

 トナーレではマトリクスLEDヘッドライトやフルADAS(先進運転支援システム)をはじめとする充実した装備のスタンダードモデル“Ti”と、ダークフロントグリルや専用20インチアルミホイール、ステアリングヒーター、レザーシート(電動調整シート・シートヒーター・ベンチレーション付)、harman/kardonプレミアムオーディオシステムなどを採用するラグジュアリーな導入記念モデル“Edizione Speciale”をラインアップする。

 新型トナーレは、アルファ ロメオの核となるスポーティネスを継承しながら、ブランドの変革を指す「La Metamorfosi(ラ・メタモルフォシ/変革)」を体現したというミドルサイズのSUV。エモーショナルなイタリアンデザイン、伝統のスポーツ性能と電動化を両立したパワートレーン、先進運転支援システムならびにコネクティビティを特徴とする。モデル名称のトナーレはイタリア北部にある、スイスの国境にほど近いアルプスを望む“トナーレ峠”に由来する。

 4530×1835×1600mm(全長×全幅×全高。ホイールベースは2635mm)とコンパクトなボディサイズとしつつ、Stellantisグループの「スモールワイドプラットフォーム」をベースにワイドトラックやシャシーの剛性強化、専用の前後ストラットサスペンションの採用などにより、俊敏なハンドリング性能、リニアな応答性、快適な乗り心地を実現したという。

 エクステリアではマトリクスLEDヘッドライトをアルファ ロメオとして初採用し、カメラによる前方認識や車速・走行状況に応じて照射範囲や照射距離を自動で最適化し、視認性を飛躍的に高めた。また、シンボリックなヘッドライトを有した往年のスポーツカー「SZ」などから着想を得てデザインされたという3連のU字型デイタイムランニングライトを用い、アルファ ロメオの新たなシグネチャーとして個性を主張。サイドは往年の「GIULIA(ジュリア) GT」を想起させるシンプルながらも官能的なショルダーラインを実現するとともに、リアサイドガラスは8C COMPETIZIONE(コンペティツィオーネ)を想起させるものとし、スポーティでありながらエレガントな雰囲気を醸し出した。リアまわりでは3連型のLED式コンビネーションランプを採用し、ひと目でトナーレと識別できるリアビューを構成している。

トナーレのボディサイズは4530×1835×1600mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2635mm

 インテリアはブランドに息づくドライバー中心のコクピットに仕上げたといい、ブラックを基調として触感にもこだわった上質なマテリアルを採用。ダッシュボード中央の10.25インチのタッチスクリーンではさまざまな車載機能を直感的に操作できるとともに、計器盤には12.3インチの大型デジタルクラスターメーターを採用し、優れた視認性を実現した。また、トナーレでは最新世代のインフォテインメントシステムを備え、ナビゲーションシステムには日本のアイシン製ナビゲーションシステムを採用し、地図コンテンツをはじめとする機能や使い勝手を高めた。オンライン機能も備え、施設名称による検索や天気予報、ガソリン価格、駐車場満空情報や渋滞情報(VICS)などが利用できる。

 さらに、アルファ ロメオとして初めて車載通信モジュールを全グレードに標準搭載。これにより、タッチスクリーンによる操作のほかスマートフォン専用アプリ「My Alfa Connect(マイ・アルファ・コネクト)」やWeb専用ポータルサイトを介して、ナビゲーションの目的地設定、ガソリン残量やタイヤ空気圧、走行距離などの車両コンディションの確認や自車位置情報の閲覧が可能となった。このアプリでは停車位置から最終目的地まで、徒歩ルートを含む経路案内が可能になっている。

トナーレ(Edizione Speciale)のインテリア
計器盤には12.3インチの大型デジタルクラスターメーターを採用

 パワートレーンは最高出力117kW(160PS)/5750rpm、最大トルク240Nm(24.5kgfm)/1700rpmを発生する新開発の直列4気筒1.5リッター直噴ターボエンジン、48Vモーター(最高出力20PS、最大トルク55Nm)を内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッション、エンジン始動と回生ブレーキ機能を担うベルト・スターター・ジェネレーター、リチウムイオンバッテリで構成。15~20km/h前後という低速時の走行はモーターで行ない、モーターの負荷が高まるとエンジンが起動して加速をアシストする。また、アクセルをOFFにすると燃費向上に寄与するコースティングモードに切り替わり、減速時には制動エネルギーから電気を生み出す回生充電が行なわれる。WLTCモード燃費は16.7km/Lとした。

 そのほかの装備について、センターコンソールに備わるALFA DNAドライブモードシステムでは、エンジンやトランスミッションのレスポンス、サスペンション設定の切り替えが行なえるほか、ESC(横滑り防止装置)をOFFにすることも可能。

 安全面においては、全グレードで充実した機能を備えており、4つのカメラで捉えた車両周辺の映像をモニターに映し出し、駐車時や狭い場所での安全なハンドル操作をサポートする360°カメラや、高速道路において車線中央の走行をアシストするレーンキーピングアシストなどを備えている。