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【大阪オートメッセ2023】ディーラーで作れる車中泊仕様キャラバンや新型スポーツカー用電子制御式マフラーなど、気になるクルマとパーツをピックアップ

2023年2月10日~12日 開催

日産プリンス兵庫×BodyLineが手掛けたNV350キャラバン

 2月10日~12日の期間、インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102)にて、「大阪オートメッセ2023」が開催されている。入場料は、一般当日チケットが3000円。また、保護者同伴に限り中学生以下は入場無料(保護者1名につき1名まで。ただし保護者が招待券で入場する場合は不可)。中学生は要生徒手帳。

 第26回となる今回は「ひろげる・つながる・クルマのワクワク」をキャッチコピーに掲げ、幅広い世代が「クルマのワクワク」を感じられるエンターテインメント・モーターショーを目指し、クルマとカスタマイズの楽しさがあふれた展示会となっている。

初日の会場前は小雨にもかかわらず長蛇の列ができていた
5号館のTOYOTA GAZOO Racingブースに展示してある水素ハチロクとEVハチロクは大人気
ホンダ、スズキは3号館にブースを出展している
3号館のダイハツブースにはラリージャパン参戦車両も展示中
日産も3号館にブースを出展。運転席に乗れるサービスも実施している
1月に日本でSUVのEV「ATTO 3」を発売したBYDは屋外(3号館の裏)で試乗会も実施している
同じく3号館裏の屋外では三菱自動車のデリカに乗って45度の斜面を体験できるイベントも実施中
自衛隊の大阪地方協力本部からはNBC偵察車などが持ち込まれた
3号館と6号館Aのスペースでは子供向けカート体験会を横浜ゴムが実施
メインステージではコンサートやトークショーも開催される

日産ディーラーで作れる車中泊仕様キャラバン

日産プリンス兵庫×BodyLineのNV350キャラバン「ワイルド×アゲ仕様」
跳ね上げ式のベッドキットを搭載している

 日産プリンス兵庫は、キャラバンのカスタマイズを得意とするBodyLineとタッグで出展。「見つけよう!ジブンだけのキャラバン」と題して、俺のキャラバンキャンペーンを実施中。2023年はキャラバン誕生50周年ということもあり、4台のデモカーを展示している。

 今の回大阪オートメッセでは、変幻自在のベッドキットを積んだワイルド×アゲ仕様を初展示。跳ね上げ式のベッドキットは、多彩なアレンジが得意で、デイキャンプからテレワーク、車中泊までこなせるという。車高はノーマルのままで、ホイールやタイヤ、オーバーフェンダーでリフトアップされているイメージと、フロントにバンパーガードを装着することでワイルド感を演出している。これらはすべて日産プリンス兵庫のディーラーで製作可能という合法仕様。

バンパーガード
リベット止めに見えるが、実際は両面テープで貼っているだけの無加工
テーブルは脱着式になっている
内張までしっかり仕上げられている

マフラーメーカーの老舗フジツボが新型スポーツカーに着手

フジツボの新型GRカローラ
ブースは6号館B

 マフラーメーカーの老舗フジツボは、新型「GRカローラ」と新型「シビック TYPE R」の開発中マフラーを展示。GRカローラはレーシングドライバー佐々木雅弘選手が代表を務めるGROW(グロウ)の車両で、装着されているマフラーもグロウから発売予定の仕様となっている。純正マフラーは左右と真ん中の3本出しだが、グロウ仕様はセンター2本出しに設定。できれだけストレートにして排気抵抗を減らすレイアウトとなっている。マフラー出口はカーボンとチタン風の焼き色の入ったタイプを検討しているという。また、フジツボは左右2本出し、左右4本出しなど、グロウとは異なる仕様を検討している最中という。

GRカローラ用マフラー。センター2本出しはグロウ仕様
GRカローラ用マフラーの配管
純正マフラーは3本出しとなっている

 新型シビック TYPE R用のマフラーは、エンジン回転数や車速などと連動して排圧をコントロールできる電動制御式バルブを設けた仕様で開発中。電動式バルブは出口の寸前に取り付けられている。マフラー自体の開発は順調に進められているが、クルマと連動して動く電動制御式バルブに関しては専門外の電子パーツとなるため、まだまだ時間がかかるとのこと。

フジツボが開発中のマフラーは右が細く。真ん中と左は奥にバルブが設けられているのが見える
純正マフラーは中央が太い
フジツボの新型シビック TYPE R

プレミアムスポーツSUV向けに23インチホイールを開発

23インチホイールを履いたメルセデス・ベンツGクラス

 老舗ホイールメーカーTAN-EI-SYAは、メルセデス・ベンツの「Gクラス(ゲレンデヴァーゲン)」や、ランボルギーニ「ウルス」、ポルシェ「カイエン」、ベントレー「ベンテイガ」、アウディ「RS Q8」といったプレミアムスポーツSUV向けに開発したという23インチホイール「310M Exe Monoblock」を展示している。サイズは23x10.5J。

 このクラスの車両になると母数は少ないものの、ドレスアップやカスタマイズする層が多く、国産で23インチのホイールはほぼないため、開発に着手。価格も1本25万円前後と海外のホイールメーカーに比べるとかなりリーズナブルな設定にしたという。タイヤは横浜ゴムのアドバンスポーツを装着。サイズは305/35R23。実はタイヤも23インチはまだ国産メーカーでは選択肢がないとのこと。

カラーはブラック、ダークブロンズ、アルミ削り出しのような質感のブラッシュの計3種類がある
参考出品のセンチュリー用ホイール。予想以上に反響があったという

近未来を連想させるニュータイプシート「レカロ RCS」

レカロが2020年に新たに投入したシートRCS

 チューニングショップ「TRIAL(トライアル)」のブースには、多数のレカロ(RECARO)シートが実際に座れるように並べられている。なかでも2020年に発売した「RCS」は、フルバケットシートのフォルムでありながら、快適性(クッション)をプラスしたフルバケットとセミバケットの中間のようなシートは、見た目にも新しく注目を集めていた。マツダの「ロードスター」やホンダの「S660」など、セミバケットシートが装着しにくいけれど、「フルバケットシートはちょっと固いからつらい」というユーザーにピッタリなシートとなっている。また、ヒーター機能の付いたRCSHも設定されている。

近未来的なシルエットのRCS。レカロのブースは6号館Aにあるので足を運んでみてほしい

スポーツメーカー「ミズノ」が手掛けたドライビングシューズを履ける

ミズノが開発したドライビングシューズ「ベアクラッチ」

 スポーツメーカーのミズノは、東京オートサロンに引き続き大阪オートメッセにも出展。「ドライブ&ライフ」をコンセプトに、従来のドライビングシューズの常識を打破し、日常での快適な歩行とダイレクトなペダルフィールを両立した「ベアクラッチ」を開発。ミッドソールの上面にスポーツシューズで培ったノウハウを生かした「MIZUNO COB(ミズノ コブ)」という足裏の情報伝達機能を持たせているのが特徴だ。

 会場で直接販売はしていないが、試し履きが可能。まだ試し履きのできる店舗も少ないため貴重な機会となっている。「運転する靴なんか、なんでも同じでしょ?」と思っている方は、試してみてはいかがだろう。

ミズノのブースは5号館
ミズノのスポーツウェアは、多くのチームに採用されている