ポルシェ、車両データの収集・解析を行なうスタートアップ企業「Pull Systems」を共同設立

Pull Systemsのインテリジェント・プラットフォームは、車両に関する重要な情報を迅速かつ簡単に生成することを目的としている

　ポルシェAGは3月14日（現地時間）、モビリティ投資会社UP.Partnersのベンチャーラボである米国企業のUP.Labsと共同で、初のスタートアップ企業「Pull Systems」をロサンゼルスに設立したと発表した。現在は正式な承認手続き待ちとのこと。

　Pull Systemsは、車両のバッテリやパワーエレクトロニクスの状態など、車両に関する重要な情報を迅速かつ容易に生成することを目的とした、車両データを取得・分析するための機械学習型サービスを開発。自動車メーカー、サプライヤーだけでなく、サードパーティプロバイダーも、Pull Systemsのサービスによりデータ品質向上の恩恵を受けることが期待されるとしている。

バッテリの使用状況をはじめとした車両データの取得と分析を素早く行なうサービスを提供

　UP.Labsとポルシェは2025年までに6つの新会社を設立する予定で、これらの会社はポルシェと自動車業界全体にとって、戦略的なモビリティの中核的なテーマに関する革新的かつカスタマイズされたビジネスモデルを持っており、Pull Systemsはその最初の企業として、製品体験を向上させるためのデータ駆動型分析において、新たな基準を設定することを目指すとしている。

　ポルシェAGの取締役会副会長であり、財務およびIT担当の取締役会メンバーであるルッツ・メシュケ氏は「UP.Labsとの提携により、私たちはデジタルエコシステムを拡大し、外部のベンチャーラボを設立します。このようにして、ポルシェのデジタル専門知識を強化するための、国際的な才能やそのノウハウとの交流を目指します」と述べている。