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ホンダ、「フィット」「フリード」「ステップワゴン」など13車種57万8956台の改善対策 ブレーキシステムに不具合

2023年3月31日 発表

 本田技研工業は3月31日、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがあるとして、「フィット」「フリード」「フリード+」「ヴェゼル」「ステップワゴン」「シャトル」「オデッセイ」「CR-V」「インサイト」「グレイス」「ジェイド」「アコード」「Honda e」「クラリティ」の13車種、計57万8956台の改善対策を国土交通省に届け出た。対象となる車両の製作期間の全体の範囲は2018年7月2日~2022年3月1日。

 不具合は、制動装置(ブレーキオペレーティングシミュレータ)の電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組み付け油が圧力センサ内に浸入することがある。そのため、使用過程で当該センサ内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがあるというもの。

 改善対策として、全車両、ブレーキオペレーティングシミュレータの圧力センサの出力値を点検し、点検基準を外れるものはブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。

 これまでに不具合件数は1101件、物損事故が4件発生している。