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MINI、バッテリEVモデルになる新型「カントリーマン」 ブランド初となるドイツ生産に

2023年4月5日(現地時間) 発表

新型カントリーマン(Countryman)

 BMWは4月5日(現地時間)、MINIブランドのバッテリEVモデルである新型「カントリーマン(日本名:クロスオーバー)」は、11月からドイツにあるライプツィヒ工場で生産が開始される予定だと明かした。MINIがドイツで生産されるのはブランド史上初となる。

 大成功を収めた初代カントリーマンは、2010年には全輪駆動、5ドア、MINI初の全長4mを超えるコンパクトSUVモデルへと進化。トランクはリアシートのスライドと折りたたみ機構を利用することで、370Lから最大1170Lまで自在に拡張できるのが特徴。また、2017年からのモデルでは、リアアクスルに65kW/88HPの電気モーターを搭載した初のPHEV(プラグインハイブリッド)モデル「カントリーマン ALL4」が登場した。

 5つのドアと使い勝手のよいインテリアを備えた次世代のカントリーマンは、完全なEV(電気自動車)モデルで、全長は13cm伸びて4429mm、全高は6cm伸びて1613mmと、新型MINIシリーズの中でもっとも広く、快適な車室内空間を確保。

「カントリーマン E」は最高出力140kW/191HPを発生、全輪駆動の「カントリーマン SE ALL4」は、フロントおよびリアアクスルに搭載した2つのドライブユニットが、一時的なブーストを含めて最高出力230kW(313HP)を誇る。バッテリ容量は64.7kWhで、航続距離は約450kmと、都心部でも田舎での長距離走行でも快適な走りを実現するとしている。

 また、ダッシュボード、ステアリング、車両のヘッドライナーおよびフロア、フロアマットには、ペットボトルやカーペットの残骸から得られる「リサイクルポリエステル」を使用。従来の素材に代わるこの高品質でカラフルかつ快適な素材は、バリューチェーンに沿ったCO2排出量を最大85%削減できるなど、MINIブランドがCO2を最小化することに重点を置いていることを強調しているという。