ヒョンデ、出張整備サービス強化のため「アイオニック 5」を改造した整備専用車両「Hyundai Qちゃん」稼働開始

「アイオニック 5」を改造した整備専用車両「Hyundai Qちゃん」

　Hyundai Mobility Japanは4月18日、出張整備サービスの強化を目指して整備専用車両「モバイルサービスカー（通称：Hyundai Qちゃん）」の稼働を開始した。

　今回導入される「Hyundai Qちゃん」は、ヒョンデが販売しているEV「IONIQ 5」をアフターサービス用に改造した車両を活用。Hyundai Customer Experience Center 横浜（CXC横浜）を拠点とし、ユーザーからの問い合わせを受け、想定される整備内容（不具合修理に限定。分解作業などが生じる場合は最寄りの整備拠点へ入庫が必要）や距離、近隣の協力整備工場へのアクセスを考慮しながら、速やかに指定の場所まで専用の整備車両で向かうというサービス。

　軽整備作業に関わる整備工具一式を含め、ホスピタリティを届けるさまざまな装備を備えたモバイルサービスカーで専門テクニシャンが出張費無料で伺うことで、ユーザーにとっての整備に関わるタイムロスを軽減し、自由でより快適なカーライフをサポートする。

　また、特殊工具を含む整備用具や、事務手続きのためのプリンター電源は、IONIQ 5のV2L（Vehicle to Load）機能を活用。さらに、ユーザーへのホスピタリティとして修理中に提供する、淹れたてのコーヒーなどもV2Lを用いている。

　今後、車両から車両への給電を可能にするV2V（Vehicle to Vehicle）機能の実装も予定しており、現在開発を行なっているとのこと。

　ヒョンデでは、ユーザーに「ZEVのあるカーライフ」を便利に楽しんでもらいたいという想いから、クルマを安心して購入・利用するために必要なさまざまなサポート体制を用意。4月現在、CXC横浜をハブ拠点として全国各地の36拠点、41か所の協力整備工場と連携し、ユーザーにアフターサービスを提供していく。

　さらに、走行中の急な不具合やバッテリ切れ（電欠）に対応する「ロードサイドアシスタンス（RSA）」やQちゃんを含め、全国へ出張整備を行なう「モバイルサービス」も実施。

　モバイルサービスは、不具合が発生した際に出動できる出張整備で、初動不具合診断、部品交換、キャンペーン作業、ソフトウェアアップデート、対応などのあらゆる診断、修理を現地で対応。車両の修理時に、整備拠点への入庫を必要としない、新しいアフターサービスの在り方を提案する。

　モバイルサービスとHyundai Qちゃんは、まずはCXC横浜に配備され、順次対応範囲を広げていく予定。ユーザーのいる場所を問わず、安心してヒョンデのカーライフを楽しめる、強固なアフターサービス体制の構築を目指すとしている。