ニュース

ミシュラン、自動車開発を効率化する「ドライビングシミュレータサービス」に着手 高度なリアルタイムシミュレーションとバーチャルテスト環境を提供

2023年4月28日 発表

日本ミシュランタイヤ太田サイトに設置するドライビングシミュレータ「DiMシリーズ」

 日本ミシュランタイヤは4月28日、自動車を中心とする実験・シミュレーション技術を基盤としたサービスビジネスを提供するS&VLと協業体制に関する基本合意書を締結したと発表した。

 今回の取り組みは、日本ミシュランタイヤが今夏より本社を移転する群馬県太田サイトで推進している「オープンプラットフォームによる新領域のビジネス創出・活性化の試み」の一環で、サイト内に場を提供し、S&VLはVI-gradeが提供するドライビングシミュレータ「DiM300」をコアとしたシミュレーション技術研究所(Simulation&Virtual testing Lab.)を設立。

 サイトに機器を設置することで、ドライビングシミュレーション技術を必要とする企業が個々に導入・運用・維持するハードルを下げ、より多くの自動車関連企業が活用できる場を整えるという。設置工事期間は2023年7月~12月で、S&VLは2024年2月よりビジネス展開を開始する予定としている。

 日本ミシュランタイヤの代表取締役社長 須藤元氏は「ミシュラングループが推進する『タイヤに関連』するビジネス展開を加速する本パートナーシップを大変うれしく思います。ミシュランは、最適なタイヤを迅速に提供するための技術活用を進めており、多様化する自動車開発のニーズを支援する目的で今回の合意にいたりました。まずは2023年に太田サイト内に機器設置の場を提供、将来的には、お互いの知見を共有し、タイヤ・車両モデル開発に関する協業体制も視野に入れています。S&VLと協力して、群馬から新しい産業創出を目指してまいります」と述べている。