ニュース

ミシュラン、「シビック TYPE R」のニュルFF最速ラップタイムを「パイロットスポーツ カップ2 コネクト」でサポート

2023年4月20日 発表

ミシュランの「パイロットスポーツ カップ2 コネクト」を履いた本田技研工業「シビック TYPE R」がニュルFF最速タイムをマーク

 ミシュランは4月20日、「PILOTSPORT CU2 CONNECT(パイロット スポーツ カップ ツー コネクト)」を装着した本田技研工業「シビック TYPE R」がドイツのニュルブルクリンク北コースで性能評価のための走行テストを行ない、FFモデルで最速となる7分44秒881のラップタイムを記録したと発表した。装着していたタイヤサイズは前後とも265/30ZR19。

 PILOT SPORT CUP 2 CONNECTは、シビック TYPE Rに標準装着される「PILOT SPORT 4 S(パイロット スポーツ フォー エス)」の開発ノウハウを活かし、ホンダと新たに共同開発した公道も走れるサーキット用スポーツタイヤ。サーキットでの走行性能をより引き出し、ドライグリップ性能を向上させるとともに、バランスのよいハンドリングを実現した。

ホンダ「シビック TYPE R」

 ホンダのシビック TYPE Rは、スポーツモデルの本質的価値である「速さ」と官能に響く「ドライビングプレジャー」が両立する究極のピュアスポーツ性能を目指して開発されたモデル。

 最速ラップタイムを支えた主な開発技術として、先代モデルの2.0リッターVTEC TURBOエンジンをベースに、ターボチャージャーの刷新などにより最高出力を243kW、最大トルクを420Nmに向上。フロントグリル開口面積拡大や、ラジエータの有効開口面積の拡大などにより、冷却性能および排熱・空力性能を向上させつつ、フロントとリアともに、細部の形状にこだわったデザインによって効果的にダウンフォースを向上させ、限界走行時における安定性を実現した。

 また、先代から採用している2ピースディスクブレーキシステムのマスターパワーの特性も変更し、低速から高速までのさらなるブレーキのコントロール性の向上を追求。ブレーキへの導風効率を高めたことで、クローズドコースでの連続走行時におけるブレーキ温度の上昇を低減し、安定したブレーキ効力と耐フェード性を実現した。

 本田技研工業のシビック TYPE R 開発責任者 柿沼秀樹氏は「“Ultimate SPORT 2.0” をグランドコンセプトに描き、圧倒的な速さとグランドツアラー性能を兼ね備えた新世代TYPE Rを進化させる上で、ハイパワーFF車が持つ諸元と運動特長に、より一層照準を合わせたタイヤ開発をする必要がありました。そんな私たちからのオファーにミシュランが快く手を挙げていただき、タッグを組むことになりました。かつてのFF車にはない265mm幅のワイドタイヤでありながら、ミシュランが持つ独創的な技術で、われわれの高い要求を叶えるCIVIC TYPE R 専用のMICHELIN PILOT SPORT 4 Sが完成しました」。

「その上で、CIVIC TYPE Rの優れたサーキット性能を、最大限に満喫されたいお客さまのために、サーキット走行により照準を合わせたMICHELIN PILOT SPORT CUP 2 CONNECTを共同開発し、その証として“H0”(エイチゼロ)マークの刻印を施しています。ニュルブルクリンクのタイムアタックにおいては、この共同開発のMICHELIN PILOT SPORT CUP 2 CONNECTを履くシビック TYPE Rの高い性能が遺憾なく発揮されたことで、ミシュランと共に“ニュルブルクリンクFF車最速”の達成を実現することができました。ぜひ皆さまもこの共同開発したMICHELIN PILOT SPORT CUP 2 CONNECTで、進化したCIVIC TYPE Rのサーキットパフォーマンスを余すことなくお楽しみいただければ幸いです」とコメントしている。