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トヨタ、ダイハツの認証申請不正について続報 品質・安全性を確認しマレーシア、メキシコ、エクアドル向け車両出荷再開

2023年5月10日 発表

トヨタ自動車株式会社 社長 佐藤恒治氏

 トヨタ自動車は5月10日、2023年3月期決算説明会を開催。決算の説明に先駆けて、4月28日に公表されたダイハツ工業による認証申請不正問題について、トヨタ自動車 社長 佐藤恒治氏が現状を説明。公表以降、独立した第3者審査機関のもとで再試験を実施し、改めて当該車両の品質・安全性に問題がないことを確認したとした。

 この問題がないという結果を踏まえ、当局と相談をし、トヨタブランドのマレーシア、メキシコ、エクアドル向けの車両については出荷を再開。タイや中東諸国に関しては引き続き当局と相談を続けていくとのこと。

 また、5月8日には会長の豊田章男氏がタイに訪問し、顧客とステークホルダーに対して今回起きたことについて説明を実施。当該車両は安全であること、このような不正を二度と起こさないために、グループをあげて取り組んでいくという決意を伝えたとした。

 なお、ダイハツとトヨタは再発防止に向けてさまざまな角度から事実の確認を進めているとして、佐藤氏は「トヨタは問題が発生したときには全員が必ず立ち止まり、現地現物で不審を追求し、改善し、再発防止に取り組んでいく会社です。引き続きこうした不正が起きてしまう環境を変えていくことが大切だと考え、調査を進めてまいります。今後も進捗があり次第、随時ご説明を申し上げます」と話した。