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トヨタ、バッテリEVを軸にした「BEVファクトリー」を新設 ゼロエミッション車のファクトリーを廃止

2023年5月10日 発表

 トヨタ自動車は5月10日、5月15日付の組織改正および幹部職の担当変更を発表。組織改正では、世界をリードする“クルマ屋ならではの次世代BEV”の開発と事業を加速させるため、専任組織として「BEVファクトリー」を新設した。また、それに合わせて「トヨタZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)ファクトリー」は廃止となる。

 新設されるBEVファクトリーは、ワンリーダーのもと「開発・生産・事業」すべてのプロセスを一気通貫で行なうことで、スピーディな意思決定と実行を実現させるとし、海外(北米・中国・欧州など)BEV普及地域のニーズと市場動向の取り込みや、ウーブン・バイ・トヨタの知能化の最新技術を捉えた開発、仕入先との新技術・新工法を用いた新たなモノづくりなど、すべてが一体となる横断的な組織体制を構築し、アジャイルな開発を加速させるとしている。

 また、BEVファクトリー新設に合わせて幹部職(統括部長以上)人事は、中国でバッテリEVの開発にも従事していた、現クルマ開発センター(センター長)の加藤武郎氏がBEVファクトリー(President)に、現トヨタZEVファクトリー(本部長)の石島崇弘氏が新たにクルマ開発センター(センター長)に就任する予定。

 トヨタは、クルマ屋としてこれまでTNGAで培ってきたハードの強みに、新しいパートナーとの協業を加速させることで、全く新しい世界観を創るBEVにチャレンジするとしている。