フィアット、新型ミニバン「ドブロ」発表 5人乗り399万円、7人乗り429万円

新型ミニバン「ドブロ（Doblo）」

　フィアット（Stellantisジャパン）は5月11日、フィアットブランドに新たに加わる新型ミニバン「ドブロ（Doblo）」を発表し、同日より発売した。ドブロは、1.5リッターの「BlueHDi」ディーゼルターボエンジンを採用し、5人乗りの「ドブロ」、7人乗りの「ドブロ・マキシ」を設定した。価格はドブロが399万円、ドブロ・マキシが429万円。

　ドブロは、ステランティスとして、国内で展開する3モデル目のミニバン。プジョー「リフター」、シトロエン「ベルランゴ」の2モデルに加えて発表されたドブロは、「趣味を堪能するオトナの遊びゴコロを楽しめるクルマ」とし、「ジブン時間」をキーワードに据えた。近年のアウトドアブーム、それにプラスしてコロナ渦でのキャンプブームにより、大きく拡大している国内のミニバン市場において、より多くの選択肢を設けるとしている。

新型ミニバン「ドブロ（Doblo）」

　エクステリアは、フィアットブランドらしい丸みを感じさせる造形ながら、ブラックで各部をコーディネートし、精悍で力強い個性を演出。フロントには、ヘッドライトから伸びる一本のラインを施し、フィアットエンブレムとともにシャープな印象を与えた。ルーフレールは標準装備となり、サイドに施したエアバンプと共に、実用性とデザインを両立させた装備とした。さらに、リアゲートは車両の後ろに十分なスペースがない場合でも、ガラスのみをコンパクトに開けてラゲッジにアクセスすることができる。

新型ミニバン「ドブロ（Doblo）」

　インテリアはブラックカラーでコーディネートされた室内に、実用的な装備を備えた。直感的に操作できるコックピットや、8インチタッチスクリーン、レザーステアリングホイールなどにより、ドライバーの運転をサポート。また、フロントシート周りに配置された8か所の多彩な収納スペースにより、実用性の高いインテリアを実現。

　3座独立のリアシートは同じ座面幅を確保し、長距離のドライブでも疲れにくい設計とし、「ドブロ・マキシ」に設定されている3列目の2座独立シートについては、130mmのスライド幅に加えて、脱着も可能となり、さまざまなシーンに合わせて多様なシートアレンジが可能という。

　パワートレーンは、130PSの1.5リッター「BlueHDi」ディーゼルターボエンジンを搭載し、18.1km/L（WLTCモード）という燃費を達成する。ボディカラー「ジェラート ホワイト」「マエストロ グレー」「メディテラネオ ブルー」をラインアップする。