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TRC(トヨタRCカークラブ)、水素GRカローラなどのRCカーボディ内製 富士24時間前の「RCカーフェスティバル」で公開

TRCによって内製された32号車 水素GRカローラのRCカーボディ。塗装はTD paint(高島秀明)さんによって、新ルーキーレーシングカラーに仕上げられている

スーパー耐久のST-Qクラス参戦車両を展示

 第61回静岡ホビーショーと併催されている「RCカーフェスティバルinホビーのまち静岡」では、5月13日~14日は一般公開の日として電動RCカーレース「トヨタチャレンジカップ」、RCカーの組み立て教室「トライ!!トヨタRCスクール」など各種のイベントが行なわれている。

 これらのイベントに関連して、タミヤのRCカー製品が飾られており、スペシャルボディカラーのRCカーが展示されていた。

スーパー耐久のST-Qクラスで戦う仲間たちを展示

 飾られていたのは、スーパー耐久シリーズ 富士SUPER TEC 24時間に参戦が予定されている、32号車 水素GRカローラ、28号車 GR86 CNF Concept、120号車 倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER、55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptなど。RCカーフェスティバル用に特別塗装を行なったものを展示しているとのことだった。

 ただ、タミヤの電動RCカーのラインアップにGRカローラやGR86は存在しないはず。TRC(トヨタRCカークラブ)の鈴木会長に確認したところ、「月末の富士24時間のイベントもあるので、トヨタで内製した」とのこと。RCカー用のボディは軽量で強いポリカーボネート製でできており、元型に対してバキュームフォームで作成する。つまり、それだけの手間をかけて内製されている。もちろんこれは業務ではなく課外活動とのこと。もの作り企業だけあって、課外活動とはいえものを作るレベルは異常に高い。

 また、MAZDA3もスーパー耐久のST-Qクラス参戦車両に合わせて、タミヤRCカーのボディをカスタマイズ。タイヤのフェンダー部を張り出したり、リアウィングを自作して付加したりしている。

こちらはGR86、フロントバンパーまわりなど凹面の仕上げも美しい
120号車 倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER
オーバーフェンダーが目を引く55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept

 実際の32号車GRカローラは水素で、28号車 GR86はカーボンニュートラル燃料で、55号車 マツダ3はバイオディーゼル燃料で戦う次世代テスト車両だが、ここではなかよく電動RCカーのため電気で動く。これらのスペシャルなRCカーは、5月26日~28日に富士スピードウェイで開催される富士24時間レースの告知も兼ねて展示されていた。

静岡市南部体育館に特設のRCカーコースを設置