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ケンウッド、9V型高精度HDパネルを搭載した“彩速ナビ”最上位シリーズ「TYPE M」2023年モデル フローティングモデルとインダッシュモデルの2機種

2023年6月下旬 発売

オープンプライス

9V型 フローティングモデル「MDV-M910HDF」

 ケンウッド(JVCケンウッド)は、大画面9V型の高精細HDパネルを搭載し、ハイレゾ音源再生に対応するAVナビゲーションシステム“彩速ナビ”の最上位シリーズ「TYPE M」の2023年モデルとして、9V型フローティングモデル「MDV-M910HDF」、9V型インダッシュモデル「MDV-M910HDL」の計2モデルを6月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はMDV-M910HDFが16万5900円前後、MDV-M910HDLが15万5400円前後。

 TYPE Mの2023年モデルは、より快適かつ安心・安全な運転をサポートするとともに、大画面の高画質HD映像とハイレゾ音源の高音質サウンドが楽しめる、“彩速ナビ”の新たなフラグシップモデル。

 9V型フローティングモデルのMDV-M910HDFは、ケンウッド独自のフローティング機構を採用し、従来の7インチ開口サイズに取り付け可能としたことで、320車種以上に対応。独自の機構技術により、走行時の振動によるディスプレイの不快なブレを大幅に低減した。また、直観的で操作しやすいフラットな静電タッチキーを採用することで、フルフラットでスマートなフローティングスタイルを実現している。

 9V型インダッシュモデルのMDV-M910HDLは、車種別専用取り付けキットを使用することで、さまざまな車種に幅広く取り付け可能となっている。

9V型 インダッシュモデル「MDV-M910HDL」

 両モデルともに、独自の高速描画技術「ジェットレスポンスエンジンIII」の搭載により、高速レスポンスを実現するとともに、膨大な情報量を格納しながら、高速レスポンスを実現するデータ圧縮技術「S3フォーマット」を採用。ユーザーインターフェース「オーガニックGUI」を搭載し、緻密でクリアなHD画像表示や流れるような操作感を実現するなど、“彩速テクノロジー”が採用されている。

使いやすさにこだわった新機能を搭載

 今回発売される2モデルでは、新しくドライバーの安心・安全な運転をサポートする機能として、ステアリングから手を離さずに発話してドライブ中に便利なナビ機能やエンターテインメント機能などを操作できる「音声操作」に対応。「ハイ彩速」をキーワードとして、全108操作、242ワードに対応し、さまざまな操作を声で行なえるようになった。

 また、ドライブを快適にするナビ機能としては、道路事情や運転速度に応じた到着時刻が予想しやすくなる「平均車速設定」に新対応。各地域の道路事情や個人の運転速度に応じて、一般道路では20~80km/h(5km/h刻み、初期値30km/h)、有料道路では20~120km/h(5km/h刻み、初期値60km/h)、高速道路では20~120km/h(5km/h刻み、初期値80km/h)から設定可能とした。

 さらに、行きたい店舗や施設など(POI:Point of Interest)に駐車場とドライブスルーがあるかどうかをワンタップで検索できる「POI ジャンル付帯設備検索」を新搭載。ナビ画面のチェックボタンをタップするだけで、地図上の駐車場とドライブスルーがある施設にピンが表示されるため、対象施設を簡単に探せるようになった。

 加えて、環境省・資源エネルギー庁により、大気環境に配慮し、燃料蒸発ガス排出の抑制に取り組む「大気環境配慮型SS」(愛称:e→AS)に認定されたガソリンスタンドにロゴマークを表示。e→ASの認定を受けたガソリンスタンドをすぐに探すことができる新機能も採用されている。

 そのほか、2モデル共通の特徴としてフリックやピンチなどの操作を可能にするグレア処理をした静電容量式タッチパネルを採用。緻密で立体的かつ滑らかな高精細映像を体感できる、高精細HDパネル(1280×720)を搭載し、広視野角HDパネルの採用により、上下左右170度のワイドな視野角を実現。ワイヤレスミラーリングに対応し、スマートフォンのハイビジョン映像をWi-Fi接続により彩速ナビの大画面で楽しめるほか、スマートフォンやビデオカメラなどを接続し(別売のHDMIケーブル「KNA-22HC」が必要)、さまざまなソースのHD動画を手軽に楽しめるHDMI入力と、リアモニターでも映像を楽しめるHDMI出力に対応している。

 ナビゲーション機能では、地図の見やすさにこだわった「スマートカラー」をはじめ、地図色を3種類か選択可能。地図の俯角をリニアに調整できる「3Dスライダー」を搭載するほか、「ドライビング3Dマップ」では、ランドマークに隠れたマップを可視化できる「半透過オン/オフ」機能を搭載する。

 正しい自車位置が表示できるよう、「6軸慣性センサー」「高精度測位環境補正プログラム」などを搭載するほか、独自のアルゴリズムによりGPS情報の信頼度を判定し、電波が届きにくい場所でも位置ずれを軽減した。また、GPSに加えて準天頂衛星「みちびき」「Galileo」「BeiDou」に対応。クルマの傾きと全国の傾斜データとをマッチングする「高測3Dジャイロ」も搭載している。

 オーディオは「DSDTM」をはじめ、「FLAC」「WAV(192kHz/24bit)」など、各種ハイレゾ音源フォーマットに対応。ハイレゾ音源をBluetooth接続で転送する高音質コーデック「LDAC」のほか、高音質フォーマット「MQA(Master Quality Authenticated)」にも対応している。

 また、CDやMP3などの非ハイレゾ音源からハイレゾ音源まで、より高音質化してマスター音源のクオリティーに近づける当社独自の高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」をはじめ、さまざまな高音質テクノロジーを搭載。周波数レベルや周波数帯域を細やかに調整し、車室内を最適な音響特性に整える「プロモードEQ」も搭載される。

 さらに、車内の各スピーカーから出る音のタイミングを調整し、最適な音質を実現する「リスニングポジション調整」や、リスナーの正面にアーティストがいて演奏しているかのように設定できる「フロントフォーカス調整」など、各種サウンドチューニング機能を搭載。運転席以外の人の眠りを妨げずに音楽を楽しむことができる「パッセンジャースリープ」や、低音補正を3段階で調整できる「ミュージックバスブースト」、地上デジタル放送やラジオの視聴時に人の声を聞き取りやすくする「クリアボイス」など、各種オーディオ効果も搭載される。

 なお、同社製デジタルルームミラー型ドライブレコーダー“ミラレコ”「DRV-EMN5700」(別売)、および前後撮影対応2カメラドライブレコーダー「DRV-MN970」(別売)との連携と、ワイヤレスミラーリングにも対応している。