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スズキとデータテック、「セニアカー」の見守り通信システムの実証実験 IoTを活用し位置情報や転倒を検知

2023年5月23日 発表

実証実験のシステム構成

 スズキとデータ・テックは5月23日、ハンドル形電動車いす「セニアカー」の利用者とその家族などに安心と安全を提供することを目的に、IoT車載器を活用した見守り通信システムの実証実験を6月~10月に実施すると発表した。

 今回の実証実験では、スズキが製造するセニアカー(日常の移動手段として主に徒歩や自転車での外出が難しい高齢者に利用されているハンドル形電動車いす。使用時の速度は1km/h~6km/hの間で設定が可能で、道路交通法では歩行者として扱われるため、運転免許は必要ない)に、データ・テックが開発したIoT車載器「SR-LPWA」(LPWA:Low Power Wide Area[省電力広域通信])を装着し、利用中の位置情報の取得や転倒検知を実施。取得した位置情報は専用サーバーを介して、あらかじめ登録された家族の持つ見守りアプリで閲覧が可能となる。

 また、転倒を検知した際は家族にメール通知を行ない、リアルタイムでセニアカーの状態を把握することができる。

 この実証実験を通して、セニアカーに求められる機能やサービスを把握し、今後の製品開発につなげていくとした。