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富士スピードウェイ、富士山の眺望も楽しめる富士モータースポーツフォレスト「ウェルカムセンター」無料公開スタート

富士モータースポーツフォレスト「ウェルカムセンター」。無料で入ることが可能な施設

 富士モータースポーツフォレストは5月26日、富士スピードウェイ内に設けた「ウェルカムセンター」を5月26日10時にオープンした。富士スピードウェイは富士モータースポーツフォレストとして、現在さまざまな施設を設けるなど生まれ変わりつつある。

 例えば富士モータースポーツミュージアムや富士スピードウェイホテルなどが代表的な施設で、大人でも楽しめる世界でもファシリティに優れるサーキット、モータースポーツの聖地を目指している。

TOYOTA GAZOO Racingの原点でもあるニュルブルクリンク24時間に参戦したアルテッツァなど展示

 全体的なプロデュースには豊田章男会長も加わっており、モータースポーツ好きの豊田会長の意思が色濃く反映されている。

 すでに豊田章男氏がオーナーを務めるルーキーレーシングのガレージはオープンしていたが、ルーキーレーシング棟の横に富士モータースポーツフォレスト「ウェルカムセンター」がオープンし、無料での一般公開が始まった。

 ただし、オープニング時に開催されているスーパー耐久期間中は、富士スピードウェイの入場者に向けたもの。5月30日からは、富士スピードウェイに入場せずとも入ることができるようになる。

 このウェルカムセンターは、名前のとおり富士モータースポーツフォレストに訪れるゲストを迎える最初の施設になる。ここでは、さまざまな富士モータースポーツミュージアムなど新施設のイベント情報を知ることができほか、モビリタなど従来からあった施設の情報も一貫して知ることができるようになる。

 館内では、現在のスーパー耐久への挑戦のルーツとなる展示を実施。豊田章男氏が初めてモリゾウと名乗って走り、TOYOTA GAZOO Racingの原点でもあるニュルブルクリンク24時間に参戦したアルテッツァなどが置かれていた。

 このウェルカムセンターは傾斜地に建てられているのだが、その傾斜をうまく利用して、ステージ1、ステージ2、ステージ3と視覚効果も狙った展示がされている。

 ステージ1はTOYOTA GAZOO Racingの原点が置かれていたが、ステージ2には東京オートサロンで発表された水素のトレノとバッテリEVのレビンと2台のAE86を展示。さらに、マンガ「イニシャルD」を模したとも思われる集中線が描かれているなど、ドリフト状態を再現したものとなっていた。ちなみに、これはイニシャルDの発売元である講談社の協力を得ているとのことだ。

コミックのように展示された水素のトレノとバッテリEVのレビン。豊田章男会長の顔ハメパネルも飾られていた

 最後のステージ3は水素教室。水素カローラクロスが展示され、水素の教室を開いていくという。この教室も無料となっており、受付に申し込めば水素教室を受けることができる。

 このウェルカムセンターでは屋上のウッドデッキに行くことも可能で、ウッドデッキからは富士山と富士スピードウェイの西ゲートと富士スピードウェイホテルに加え、サーキットも一部見ることができる。つまり、5月30日以降であれば、富士スピードウェイに入場せずに、富士スピードウェイの一部を見下ろすことも可能だ。

屋上のウッドデッキからの風景

 これはウェルカムセンターを訪れるユーザーにとってはうれしい判断で、一人でも多くの人に訪れてほしいからだという。

 さらにこのウェルカムセンターは、ルーキーレーシングのガレージ棟とも渡り廊下で接続している。ウェルカムセンターの2階から渡り廊下を歩いて行けば、ルーキーレーシングのガレージ棟にたどり着き、ルーキーレーシングのピット作業を見ることができる。

渡り廊下

 このピット作業は撮影禁止なのだが、富士24時間の期間中のみは撮影可能とのことで、日本でも有数の規模となるルーキーレーシングの作業を楽しめるわけだ。当然この対応は、ルーキーレーシングのオーナーである豊田章男氏の「メカニックの作業をよく見てもらいたい」という思いが入っている。

 富士24時間レースを訪れた際には、5月30日以降は富士スピードウェイの近くに訪れる機会があったら、ぜひウェルカムセンターに立ち寄ってみていただきたい。