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トヨタ、小型バス「コースター」のディーゼル車の燃費性能が諸元値に満たない問題で、車検証差し替えと重量税補償を実施

2023年5月30日 発表

小型バス「コースター」

 トヨタ自動車は5月30日、日野自動車が開発・製造した平成28年排出ガス規制(ポスト・ポスト新長期規制)対象エンジン「N04C(尿素SCRシステム搭載)」を搭載する小型バス「コースター」の実際の燃費性能が諸元値に達していないことから、自動車検査証(車検証)の排ガス記号の変更が必要となり、その差し替え方法についての案内を行なった。

 また、この排ガス記号の変更にともない重量税が変更となる車型があり、旧重量税との差額については補償を実施するとのこと。補償詳細については、日野自動車および全国販売会社と連携しながら準備が進められており、9月ごろまでにユーザーへの説明を開始する予定としている。さらに、対象車両を所有しているユーザーには、当該サービスキャンペーンの通知を6月6日ごろに発送する予定という。

 なお、すでに電子車検証を発行しているユーザーは、今後アプリを使ったオンライン上での情報閲覧ができないなどの事象が生じる場合があるため、ユーザーの協力のもと、速やかに車検証の交換を進めるとしている。

対象車種

車種:コースター、コースタービッグバン
台数:約3000台
生産期間:2019年7月~2022年1月
生産工場:岐阜車体工業株式会社

サービスキャンペーンの概要

内容:不正な手段で燃費値を測定したバス用NO4C型エンジンの燃費性能を再測定した結果、認証審査時に測定した燃費値と相違があることが確認されたため、現在交付している車検証の自動車型式欄の記載内容(排出ガス規制の識別記号)と車両の性能が一致しない。
作業内容:全車両、変更後の型式に訂正した車検証への交換を実施