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ル・マンのミュージアムで100周年記念展示 フェラーリ、ポルシェ、マツダ、アウディ、トヨタなど歴史の重みを実感
2023年6月5日 00:19
6月1日(現地時間)からル・マン24時間100周年ならではのイベントが始まっているが、その中でも目玉となるのが6月1日から7月2日までル・マン24時間ミュージアム(Museum of the 24 Hours of Le Mans)で開催される100周年記念展示になる。
この企画展では、ル・マン24時間100年の歴史の中から多くの優勝車やトピックとなるクルマを展示。1991年に日本メーカーとして初めて優勝したマツダ787Bに加え、2018年以降5連覇を成し遂げているトヨタ自動車のTS050やGR010も5台全部が展示されている。
展示は1923年から始まったル・マン24時間の歴史をたどるように実施。1920年代、1930年代といった形で展示され、1960年代がフェラーリとフォードの対決の時代だったことや、1970年代以降のポルシェの強さ、2000年代のアウディの強さを展示車でもって実感できる。
ル・マン24時間レースを主催するACO(Automobile Club de l'Ouest:フランス西部自動車クラブ)のピエール・フィヨン(Pierre Fillon)会長は、スーパー耐久富士24時間レース来日時にFCEV(燃料電池車)とHICE(Hydrogen Internal Combustion Engine、水素内燃機関)が参加できる水素クラスを発表。その際に、「ル・マン24時間レースのレギュレーションは、常に自由と多様性を提唱してまいりました」と語っているように、展示車がすべて優勝車というわけではなく、実験的にチャレンジしたクルマもあるなど、ル・マン24時間がクルマの発展に果たした役割を伝えてくれる。
入館料は大人18ユーロだが、ACO会員は無料などさまざまに設定。バッグなどの荷物の持ち込みなどは禁止されており、入館時にロッカーに預ける必要がある。そのため、身軽な格好で訪れるのがお勧めだ。