ニュース

【ル・マン24時間 2018】トヨタ、悲願のル・マン24時間レース初制覇。2台が1-2フィニッシュ

日本メーカーとして27年ぶり、日本人ドライバーとして14年ぶりに優勝

2018年6月16日~17日(現地時間)決勝開催

世界三大レースの1つ、ル・マン24時間レースを制覇した、8号車 トヨタ TS050-HYBRID(セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ/中嶋一貴組、MI)

 世界三大レースの1つ、ル・マン24時間レースは6月16日15時(現地時間、日本時間22時)に決勝レースのスタートを切り、日付が改まった17日15時(現地時間、日本時間17日22時)にゴールを迎えた。

 総合優勝したのは、ポールポジションからスタートした8号車 トヨタ TS050-HYBRID(セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ/中嶋一貴組、MI)。2位には予選2位からスタートした7号車 トヨタ TS050-HYBRID(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組、MI)が入り、3位には3号車 レベリオン R13 - ギブソン(マシアス・ベシェ/トーマス・ローラン/グスターボ・メネーゼス組、MI)が入った。

 LMP2クラスはG-DRIVEの26号車 オレカ 07-ギブソン(ロマン・ルシノフ/アンドレア・ピッツトーラ/ジャン・エリック・ベルニュ組、DL)、LMGTE-PROクラスは92号車 ポルシェ 911 RSR(ミハエル・クリステンセン/ケビン・エストレ/ローレンス・ヴァンソール組、MI)。LMGTE-AMクラスは77号車 ポルシェ911RSR(991)(マット・キャンペル/クリスチアン・リード/ジュリアン・アンドラウラ組、MI)が、それぞれトップでゴールした

1周目でレベリオン1号車が脱落。そこからトヨタ2台が独走の展開

スタート前風景。多くの人がグリッドウォークに

 6月15日15時にテニスプレイヤーのラファエル・ナダル選手のスタートフラッグで始まったレースは、ストレートから1コーナーに向かう中での大混乱で始まった。

ル・マン24時間レースのスタート

 予選3位になっていた1号車 レベリオン R13-ギブソン(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ブルーノ・セナ組、MI)をドライブするアンドレ・ロッテラー選手がイン側のグラベルにコースアウトし、そのまま次のコーナーに入っていったことで、ドラゴンスピードの10号車 BR エンジニアリング BR1-ギブソン(ヘンリック・ヘドマン/ベン・ヘンリー/レンガー・バン・デル・ザンデ組、MI)と接触。1号車レベリオンはフロントカウルをなくして、その周の終わりにピットインして修復する必要に迫られた。

 1号車のレベリオンは、2台あるレベリオンのLMP1のうちエースカーの扱いで、トヨタの2台に対抗できる唯一の車両と考えられていただけに、このアクシデントの結果、トヨタの2台は圧倒的に楽な状態でレースができることになった。

トヨタの2台のライバルと見られた1号車 レベリオン R13-ギブソン(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ブルーノ・セナ組、MI)は、1周目にクラッシュ。トヨタとの差が大きく開き、トヨタの2台の展開を楽にした

 2台のトヨタ勢もスタートから僚車同士の戦いを見せた。ポールポジションからスタートした8号車 トヨタ TS050-HYBRID(セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ/中嶋一貴組、MI)だが、マイク・コンウェイ選手が操る7号車 トヨタ TS050-HYBRID(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組、MI)が上手く加速していったことで、1コーナーまでに8号車をオーバーテイクしてトップに立った。ただし、数周後には再び8号車 トヨタ TS050-HYBRIDが前にでて、レースを支配した。

 結局レースはこの2台の争いになった。というのも、ほかのLMP1の車両を1周につき3~4秒程度引き離していき、3時間までに3位以下を全車周回遅れにしてしまったからだ。

 レベリオン・レーシング以外のLMP1は、すべての車両が大きく遅れ、LMP2の後ろになるか、リタイアとなってしまい、実質的にLMP1はトヨタとレベリオンの4台で争われ。3位に上がった3号車 レベリオン R13 - ギブソン(マシアス・ベシェ/トーマス・ローラン/グスターボ・メネーゼス組、MI)、そして1周目のアクシデントから追い上げた1号車 レベリオン R13 - ギブソンはトヨタの2台にまったくついて行けず、残り6時間の段階で10周の遅れとなった。

 ■一時は7号車に2分近く離された8号車だが、アロンソ選手と中嶋選手の頑張りにより再度逆転

 そうした7号車と8号車のトヨタ同士の争いだが、当初レースを支配したのは、7号車の方だった。今回のレースで多数出されたスローゾーン(インディカーなどで採用されているフルコースイエローをコースの一部だけで導入する制度)を上手く活用して、8号車に30秒近い差をつけることに成功したのだ。しかも、トヨタ8号車にはスローゾーンでスピード違反をしたとして、60秒のストップ&ゴーペナルティを科されることになってしまったのだ。これにより7号車は8号車に対して2分近い差(サーキットの3分の2周)の差をつけることに成功した。

夜のピットを着実にこなしていくトヨタ 8号車

 サーキットを闇が支配した後の、6月16日1時過ぎに、セバスチャン・ブエミ選手から交代したフェルナンド・アロンソ選手は、猛烈な勢いで追い上げを開始。前を走るマイク・コンウェイ選手のトヨタ7号車のリードを、徐々に削っていく。アロンソ選手はこの2回目の走行で2分近くあった差を50秒差まで縮めて、次の中嶋一貴選手に交代した。

 中嶋選手も引き続き追い上げを続け、夜明け頃(6時前後)にはほぼ前を行く7号車のリードを数秒まで縮めてみせて。そしてそのままの勢いでユノディエールストレート終わりのミュルサンヌコーナーで、小林可夢偉選手が操るトヨタ7号車を見事にオーバーテイクした。

トヨタ 7号車は速さを見せるものの、ミスもあり、8号車に次いで2位となった

 その後も、8号車はセーフティーカーが入ったタイミングなどが味方して7号車との差を広げることに成功して、再びアロンソ選手に交代すると、7号車に差をつけ始めた。しかし、7号車もここで追い上げに入り、ホセ・マリア・ロペス選手が自己ベストタイムを連発して追い上げにかかる。ところが、お昼前にスピンを喫してしまい、差は約1分30秒までひらき、その後もタイヤを痛めたのかややペースを下げて、差は徐々に開く一方となった。

 両車の最後のスティントを担当したのは8号車が中嶋一貴選手、7号車が小林可夢偉選手。このままゴールかと思われたが、ル・マンの女神はトヨタにとってそんなに甘くはなかった。

強い走りを見せたトヨタ 8号車

 レースが残り約1時間半となったときに、小林可夢偉選手がドライブする7号車が突然スローダウン。しかもスローダウンしたのは、ピットストレートを過ぎたあたりで、ピットに戻るためには1周(約13km)をだましだまし戻ってくる必要がある。ICE(内燃機関)は動いているので、ハイブリッドに問題があるか、ギアボックスあたりの問題だと想定されたが、結局のところこれはピットストップに入るタイミングで、ドライバーと上手くコミュニケーションできてなかったため、ゆっくり1周してピットに入るというトラブルだった。しかし、これで7号車は1周遅れとなってしまい、トヨタ2台による優勝争いは事実上終幕。8号車、7号車の順で1-2フィニッシュを目指す局面へと変わっていった。

 最後は8号車が7号車を2週遅れにした状態で、編隊を組みゴールを目指すことに。15時(日本時間22時)に、24時間を経過したところで、ファイナルラップの表示が出て、8号車、7号車の順でチェッカーを受けてゴールになだれ込んだ。

トヨタ 8号車を先頭にゴール

 8号車クルーのセバスチャン・ブエミ選手、フェルナンド・アロンソ選手、中嶋一貴選手はいずれも今回の勝利がル・マン24時間レース初優勝。アロンソ選手は初出場、初優勝となった。

 トヨタ自動車としては1985年に初めてル・マン24時間に挑戦して以来、通算20回目の挑戦でこちらも初優勝。日本の自動車メーカーの優勝は、1991年にマツダがMazda 787Bで優勝して以来の優勝となる。また、日本人のドライバーが、日本のメーカーの車両に乗って優勝するのも初めてのこととなる。

表彰台風景
トロフィーを持つトヨタ自動車株式会社 副社長 兼 GAZOO Racing Company プレジデント 友山茂樹氏。昨年負けた際は、豊田社長にA4 5枚の反省文を提出したが、初勝利を勝ち取った今年はどのような報告をするのだろうか?

LMP2は26号車G-DRIVE、LMGTE-PROクラスは92号車 ポルシェ 911 RSRが優勝

LMP2クラス優勝の26号車 オレカ 07-ギブソン(ロマン・ルシノフ/アンドレア・ピッツトーラ/ジャン・エリック・ベルニュ組、DL)

 LMP2クラスは、レースの序盤からほぼG-DRIVEの26号車 オレカ 07-ギブソン(ロマン・ルシノフ/アンドレア・ピッツトーラ/ジャン・エリック・ベルニュ組、DL)がレースを支配した。早々に2位以下に1周差をつけ、レース終盤にはそのリードを2周に広げて勝利をほぼ確実にした。2位はシグナテック・アルピーヌの36号車 アルピーヌ A470-ギブソン(ニコラス・ラピエール/アンドレ・ネグラオ/ピエール・ティエリー組、DL)、3位はGraff-SO24の39号車 オレカ 07-ギブソン(ビンセント・カピラエーレ/ジョナサン・ハーシー/トリスタン・ゴメディ組、DL)が入った。

 LMGTE-PROはレースの初めからゴールまで激しい争いが展開された。レースのほとんどを支配したのは、予選2位からスタートした92号車 ポルシェ 911 RSR(ミハエル・クリステンセン/ケビン・エストレ/ローレンス・ヴァンソール組、MI)と、ポールからスタートした91号車 ポルシェ 911 RSR(リヒャルト・リエツ/ジャンマリア・ブルーニ/フレデリック・マコヴィッキー組、MI)がレースのほとんどで1位、2位を走ってみせた。

 このポルシェGTチームの2台に絡んで見せたのは、66号車を除くフォード・チップ・ガナッシ・チーム・USAとフォード・チップ・ガナッシ・チーム・UKのフォードGT、さらにはコルベット・レーシングの63号車 シボレー・コルベットC7.R(ヤン・マグネッセン/アントニオ・ガルシア/マイク・ロッケンフェラー組、MI)の3台。残り3時間(現地時間6月17日12時)の段階では、ポルシェGTレーシングの2台と、この4台までが同一周回でレースを行なっていた。

 最終的にはポルシェGTチームが、92号車、91号車の順で1-2フィニッシュし、3位にはチップ・ガナッシ・レーシング・チーム・USAの68号車 フォードGT(ジョエイ・ハンド/ダーク・ミューラー/セバスチャン・ブルデー組、MI)が入った。LMGTE-AMはレースのほとんどをデンプシー・プロトン・レーシングの77号車 ポルシェ911RSR(991)(マット・キャンペル/クリスチアン・リード/ジュリアン・アンドラウラ組、MI)がトップを走り、そのまま優勝した。

GTEで強さを見せたポルシェ。92号車 ポルシェ 911 RSR(ミハエル・クリステンセン/ケビン・エストレ/ローレンス・ヴァンソール組、MI)がLMGTE-PROクラスを優勝した
総合順位
順位チーム名ドライバー車両クラスタイヤ周回数ピット回数
18 Toyota Gazoo RacingS. BUEMI / K. NAKAJIMA / F. ALONSOToyota TS050 - HybridLMP1 HM38837
27 Toyota Gazoo RacingM. CONWAY / K. KOBAYASHI / J. LOPEZToyota TS050 - HybridLMP1 HM38638
33 Rebellion RacingT. LAURENT / M. BECHE / G. MENEZESRebellion R13 - GibsonLMP1M37639
41 Rebellion RacingA. LOTTERER / N. JANI / B. SENNARebellion R13 - GibsonLMP1M37542
526 G-Drive RacingR. RUSINOV / A. PIZZITOLA / J. VERGNEOreca 07 - GibsonLMP2D36936
636 Signatech Alpine MatmutN. LAPIERRE / A. NEGRÃO / P. THIRIETAlpine A470 - GibsonLMP2D36737
739 Graff-SO24V. CAPILLAIRE / J. HIRSCHI / T. GOMMENDYOreca 07 - GibsonLMP2D36641
828 TDS RacingF. PERRODO / M. VAXIVIERE / L. DUVALOreca 07 - GibsonLMP2D36637
932 United AutosportsH. DE SADELEER / W. OWEN / J. MONTOYALigier JSP217 - GibsonLMP2D36536
1037 Jackie Chan DC RacingJ. JAAFAR / N. JEFFRI / W. TANOreca 07 - GibsonLMP2D36139
1131 DragonSpeedR. GONZALEZ / P. MALDONADO / N. BERTHONOreca 07 - GibsonLMP2M36040
1238 Jackie Chan DC RacingH. TUNG / S. RICHELMI / G. AUBRYOreca 07 - GibsonLMP2D35636
1329 Racing Team NederlandF. VAN EERD / G. VAN DER GARDE / J. LAMMERSDallara P217 - GibsonLMP2M35635
1433 Jackie Chan DC RacingD. CHENG / N. BOULLE / P. NICOLETLigier JSP217 - GibsonLMP2D35536
1523 Panis Barthez CompetitionT. BURET / J. CANAL / W. STEVENSLigier JSP217 - GibsonLMP2M35235
1635 SMP RacingV. SHAITAR / H. NEWEY / N. NATODallara P217 - GibsonLMP2D34535
1792 Porsche GT TeamM. CHRISTENSEN / K. ESTRE / L. VANTHOORPorsche 911 RSRLMGTE ProM34425
1891 Porsche GT TeamR. LIETZ / G. BRUNI / F. MAKOWIECKIPorsche 911 RSRLMGTE ProM34324
1968 Ford Chip Ganassi Team USAJ. HAND / D. MÜLLER / S. BOURDAISFord GTLMGTE ProM34324
2067 Ford Chip Ganassi Team UKA. PRIAULX / H. TINCKNELL / T. KANAANFord GTLMGTE ProM34326
2163 Corvette RacingJ. MAGNUSSEN / A. GARCIA / M. ROCKENFELLERChevrolet Corvette C7.RLMGTE ProM34225
2247 Cetilar Villorba CorseR. LACORTE / G. SERNAGIOTTO / L. NASRDallara P217 - GibsonLMP2D34238
2352 AF CorseT. VILANDER / A. GIOVINAZZI / L. DERANIFerrari 488 GTE EVOLMGTE ProM34127
2466 Ford Chip Ganassi Team UKS. MÜCKE / O. PLA / B. JOHNSONFord GTLMGTE ProM34025
2551 AF CorseA. PIER GUIDI / J. CALADO / D. SERRAFerrari 488 GTE EVOLMGTE ProM33926
2695 Aston Martin RacingM. SØRENSEN / N. THIIM / D. TURNERAston Martin Vantage AMRLMGTE ProM33924
2771 AF CorseD. RIGON / S. BIRD / M. MOLINAFerrari 488 GTE EVOLMGTE ProM33826
2877 Dempsey - Proton RacingM. CAMPBELL / C. RIED / J. ANDLAUERPorsche 911 RSRLMGTE AmM33524
2954 Spirit of RaceT. FLOHR / F. CASTELLACCI / G. FISICHELLAFerrari F488 GTELMGTE AmM33524
3093 Porsche GT TeamP. PILET / N. TANDY / E. BAMBERPorsche 911 RSRLMGTE ProM33425
3185 Keating MotorsportsB. KEATING / J. BLEEKEMOLEN / L. STOLZFerrari F488 GTELMGTE AmM33425
3299 Proton CompetitionP. LONG / T. PAPPAS / S. PUMPELLYPorsche 911 RSRLMGTE AmM33425
3384 JMW MotorsportL. GRIFFIN / C. MACNEIL / J. SEGALFerrari F488 GTELMGTE AmM33223
3480 EbimotorsF. BABINI / C. NIELSEN / E. MARISPorsche 911 RSRLMGTE AmM33225
3550 Larbre CompetitionE. CREED / R. RICCI / T. DAGONEAULigier JSP217 - GibsonLMP2M33234
3681 BMW Team MTEKM. TOMCZYK / N. CATSBURG / P. ENGBMW M8 GTELMGTE ProM33228
3756 Team Project 1J. BERGMEISTER / P. LINDSEY / E. PERFETTIPorsche 911 RSRLMGTE AmM33225
3861 Clearwater RacingW. MOK / M. GRIFFIN / K. SAWAFerrari F488 GTELMGTE AmM33224
3997 Aston Martin RacingA. LYNN / M. MARTIN / J. ADAMAston Martin Vantage AMRLMGTE ProM32724
4070 MR RacingM. ISHIKAWA / O. BERETTA / E. CHEEVERFerrari F488 GTELMGTE AmM32424
4169 Ford Chip Ganassi Team USAR. BRISCOE / R. WESTBROOK / S. DIXONFord GTLMGTE ProM31123
425 CEFC TRSM RacingC. ROBERTSON / M. SIMPSON / L. ROUSSELGinetta G60-LT-P1 - MecachromeLMP1M28934
4386 Gulf RacingM. WAINWRIGHT / B. BARKER / A. DAVISONPorsche 911 RSRLMGTE AmM28326
DNC44 Eurasia MotorsportA. BERTOLINI / N. JÖNSSON / T. KROHNLigier JSP217 - GibsonLMP2D33436
R11 SMP RacingV. PETROV / M. ALESHIN / J. BUTTONBR Engineering BR1 - AERLMP1M31531
R48 Idec SportP. LAFARGUE / P. CHATIN / M. ROJASOreca 07 - GibsonLMP2M31235
R90 TF SportS. YOLUC / E. HANKEY / C. EASTWOODAston Martin VantageLMGTE AmM30422
R22 United AutosportsP. HANSON / F. ALBUQUERQUE / P. DI RESTALigier JSP217 - GibsonLMP2D28828
R64 Corvette RacingO. GAVIN / T. MILNER / M. FÄSSLERChevrolet Corvette C7.RLMGTE ProM25921
R10 DragonSpeedH. HEDMAN / B. HANLEY / R. VAN DER ZANDEBR Engineering BR1 - GibsonLMP1M24426
R25 Algarve Pro RacingM. PATTERSON / A. DE JONG / T. KIMLigier JSP217 - GibsonLMP2D23725
R88 Dempsey - Proton RacingM. CAIROLI / K. AL QUBAISI / G. RODAPorsche 911 RSRLMGTE AmM22517
R82 BMW Team MTEKA. FARFUS / A. DA COSTA / A. SIMSBMW M8 GTELMGTE ProM22317
R40 G-Drive RacingJ. ALLEN / J. GUTIERREZ / E. GUIBBERTOreca 07 - GibsonLMP2D19720
R34 Jackie Chan DC RacingR. TAYLOR / C. LEDOGAR / D. HEINEMEIER-HANSSONLigier JSP217 - GibsonLMP2D19520
R6 CEFC TRSM RacingO. ROWLAND / A. BRUNDLE / O. TURVEYGinetta G60-LT-P1 - MecachromeLMP1M13715
R17 SMP RacingS. SARRAZIN / E. ORUDZHEV / M. ISAAKYANBR Engineering BR1 - AERLMP1M12311
R94 Porsche GT TeamR. DUMAS / T. BERNHARD / S. MÜLLERPorsche 911 RSRLMGTE ProM928
R98 Aston Martin RacingP. DALLA LANA / P. LAMY / M. LAUDAAston Martin VantageLMGTE AmM927
R4 Bykolles Racing TeamO. WEBB / D. KRAIHAMER / T. DILLMANNEnso CLM P1/01 - NismoLMP1M656