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ル・マン24時間で水素カローラのデモランを終えた豊田章男会長に聞く 「まだ、俺たちにやることあるね」と思ってもらえる

ル・マン24時間レースで水素カーロラをフルコースデモランしたトヨタ自動車 豊田章男会長

 6月10日(現地時間)、ル・マン24時間レースの決勝前にサルト・サーキットではさまざまなイベントが行なわれている。モリゾウ選手ことトヨタ自動車 豊田章男会長による32号車水素GRカローラのデモランも決勝前に行なわれ、ル・マン24時間レースが行なわれるサルト・サーキットに水素カローラのエンジン音が響き渡った。

 モリゾウ選手はサルト・サーキットをデモラン。デモラン直後に水素燃焼のエンジンを搭載したカローラで走り、水素のエンジン音を多くの観客に披露した感想を聞いてみた。

水素カローラ

モリゾウ選手のコメント

 これを聞いていた人がどういう印象を持ったのかなぁということが関心のあること。環境にいいことイコール、モータースポーツで何か楽しいことを諦めなければならないの?という人たちも多いと思うのです。でも、その中でこの音を聞いて、出ているのは水蒸気だけ、それを気づいたときに「なにも諦めないでいい」と思ってもらえる。

 しかも、クルマを作ってきた仲間たち、エンジンを作ってきた仲間たち、いろいろな仲間たち。その人たちに「まだ、俺たちにやることあるね」と思ってもらえる。

 しかも、今までクルマを作ってきたこと、エンジンを作ってきたこと、意味あるよねと。

 そういう風に共感してもらうサウンドだったような気がします。

 私自身としては、ルーキーレーシングのカローラ、スーパー耐久でずっと戦ってきた相棒とともに、この100周年のル・マンのサーキットで走れたことは言葉では表現できない光栄できないことだと思います。


 モリゾウ選手はピットレーンに入る直前に、水素エンジン音を響かせるようにカローラのエンジンをブリッピング。その点については、「エンジニアから指示が来ましたから、エンジンを吹かせと指示が来ました」と明るく笑ってくれた。