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ヒョンデ、Nブランド初のハイパフォーマンスEV「アイオニック 5 N」世界初公開

2023年7月13日 発表

 韓国のヒョンデ(Hyundai Motor Company)は7月13日、ハイパフォーマンスモデルを展開する「N」ブランド初の新型EV(電気自動車)「アイオニック 5 N」を、英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開した。

 アイオニック 5 Nは、WRC(FIA 世界ラリー選手権)への参戦などハイパフォーマンスモデルを展開するNブランドが、「アイオニック 5」をベースにNブランド初のEVとして仕上げたモデル。Nブランドでは、アイオニック 5 Nに続くEVモデルを今後追加予定としている。

 アイオニック 5 Nは、「N」ブランドの3つの柱である「Corner Rascal」「Racetrack Capability」「Everyday Sportscar」に磨きをかけたとし、それらはモータースポーツで培われた技術と、「Rolling Lab(ローリングラボ)」と呼ぶ実際に走行を繰り返すコンセプトテストカーによる数年にわたる開発結果を反映したという。

 具体的には、「Corner Rascal」として、ボディとシャシーの強化により、高いねじり剛性とダイレクトなステアリングフィールを実現し、デュアルモーターAWDと相まってラリーを彷彿させるコーナリングが可能。「Racetrack Capability」として「N グリン・ブースト」により最高出力478kW(650PS)を実現、先進の温度管理と回生ブレーキテクノロジーの採用でレーストラックでの耐久性を向上させた。「Everyday Sportscar」として、「N e-shift」と「N Active Sound +」により高性能ICEカー(内燃機関車)のようなドライビングフィールとサウンドを実現させるという。

 Hyundai Motor CompanyのPresident & CEOのチャン・ジェフン氏は「Hyundai Nは、Hyundai Motor Companyの技術的リーダーシップの先頭に立っています。技術的なノウハウとモータースポーツの経験というNブランドの勝利の組み合わせは、車両性能の限界に挑戦しています。そしてEVのハイパフォーマンスモデルのゲームチェンジャーとして具現化されたのが『アイオニック 5 N』です。この車両を中心とした主要な開発は、今後のHyundaiの全モデルの競争力をさらに強化するでしょう。これがNブランドの存在理由です」とコメントしている。