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トーヨータイヤ、タクシー専用オールシーズンタイヤ「セルシアス」

2023年7月14日 発表

TOYO TIREのタクシー専用のオールシーズンタイヤ「セルシアス」

 トーヨータイヤ(TOYO TIRE)は7月14日、タクシー専用のオールシーズンタイヤ「CELSIUS(セルシアス)」を8月より順次発売すると発表した。発売サイズは、185/60 R15 84T、185/65 R15 88H、195/65 R15 91Hの全3サイズで、価格はオープンプライス。

 国土交通省の調査によると、従来は降雪の少なかった都市部などでも短期間に集中的な大雪に見舞われるケースがあり、ノーマルタイヤ装着車両の立ち往生などが確認されているとのこと。そこで、予期しない一時的な積雪で雪道に変化した路面でも、クルマを安定して走行させられることから、オールシーズンタイヤは昨今の気象環境に適した商品であるという。

 セルシアスは、国連欧州経済委員会に規定されたシビアスノー要件を満たしたタイヤの証である「スノーフレークマーク」の打刻が認められるスノー性能を持つ全天候型タイヤで、トーヨータイヤが開発した新しいジャンルの商品として2015年より北米、欧州市場に投入している商品。日本国内では2019年よりSUV用6サイズを発売し、2020年には適用対象車種を拡充して全19サイズをラインアップ中。

左右非対称トレッドパターンが引き出す性能

 特にタクシーは人を運ぶ公共交通機関として終日運行するため、通常の乗用車に比べて1日の走行距離が長大なほか、万が一の積雪に対しても安全性を確保するためにスタッドレスタイヤをシーズン前に交換する事業者には、これらのメンテナンスに関連する人、モノ、時間、場所などの負担は計り知れない。

 そこでトーヨータイヤは、すでに市販している「セルシアス」の基本性能をそのままに、タクシーという車両の使用環境特性(長期間、長距離)を考慮し、耐摩耗性ポリマーとカーボンを増量したコンパウンドを専用トレッド配合として採用し、タクシーユースに対応した耐摩耗性能の向上を実現。

 また、ドライ・ウェット路面への制動性能を確保しながら、トーヨータイヤ独自の左右非対称トレッドパターンにより、降雪時にも路面を確かにとらえるスノー性能を両立したという。高速道路での冬用タイヤ規制下においても走行が可能であり、より安心、安全なタクシー運行をサポートするとしている。