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新型「アルファード」「ヴェルファイア」にパナソニックの新世代ワイヤレス充電器採用

2023年7月24日 発表

新世代ワイヤレス充電器外観

 パナソニック オートモーティブシステムズは7月24日、トヨタ自動車の新型「アルファード」「ヴェルファイア」に、パナソニックの新世代ワイヤレス充電器が採用されたことを明らかにした。

 パナソニックの新世代ワイヤレス充電器は、高効率充電を実現する新開発の「ムービングコイル方式」を採用し、従来品に対して体積比3.6倍(iPhone 13 Pro Maxでの測定結果)の充電範囲を実現させた。また、スマートフォンケースなどを装着した状態でも高効率な充電が可能といいい、ワイヤレス充電共通規格「Qi」とその15Wの急速充電に対応。充電器本体の軽量化も実現させた。

 パナソニック独自のムービングコイル方式は、スマートフォンを充電トレイに置くだけで、充電最適位置にコイルが移動して充電を開始。幅広い形状のスマートフォンに対応できるほか、低い熱損失、高い充電効率を維持することを特徴としている。また、走行時の振動でスマートフォンの位置ずれが発生し充電が停止した場合でも、ずれたスマートフォンの位置を検知し、充電器側でコイルが位置補正することで、自動で充電が再開される。

 ワイヤレス充電器では、スマートフォンと充電コイル位置が数mmずれていても、電流損失が発生して充電効率が下がるほか、電流損失に起因する発熱で、加熱したスマートフォンが充電機能を停止させるケースがあるという。

 パナソニックが新開発したムービングコイル方式では、端末側のコイルを検出し、そこに充電器側のコイル位置を合わせることで、端末の形状や位置ずれを問わず、高効率な充電を実現。また、ソフトウェアと部品構成の見直しにより、従来製品の充電範囲を体積比3.6倍としつつ、モーター数を削減、55gの軽量化を実現させた。

ムービングコイル方式のイメージ。充電器のコイルが、スマートフォンのコイル位置に合わせて、前後に動く。両者の位置を合わせることで、高効率な充電を実現
従来品に対して体積比3.6倍の充電範囲を実現。独自の充電コイル制御により水平方向と高さ方向に広い充電範囲を実現し、スマートフォンケースを装着した状態や厚みのあるカメラレンズを搭載したスマートフォンでも高効率な充電が可能
設置例:厚みのあるカメラレンズ搭載のスマートフォンでも充電可能